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アジア新聞屋台村

著者の高野秀行という人は、早稲田の探検部出身で、(もと?)バックパッカー。

バックパッカーやってた勢いでのんべんだらりんと雑文書いてその日暮らしをしていた主人公・タカノ青年が、ひょんなことからアジアンピープルがやっている新聞社を手伝うことになる。そこは日本の中の異世界だった・・・という小説。

ノンフィクションだったらよかったのにと心底思いました。
まあ、著者が実際に見聞きしたことがもとになっていて、限りなくノンフィクションなんだろうなと想像するけれど。

気軽に読み飛ばす本だけれど、けっこう深い。とっても深い。

なんというかな・・・
日本人よ、アジアンピープルを馬鹿にしてはいけない。
だからってアジアンピープルがいちばん!とか、彼らの生き方ややり方を見習うべきだというわけでもない。
人の生き方はそれぞれ。正解なんかない。
自分の価値観をおしつけてはいけないんだよ。
という気になります。

高野氏の本、もっと読んでみたくなりました。

この本に関する情報はこちら

by foggykaoru | 2011-12-15 20:27 | 普通の小説 | Trackback | Comments(2)

Commented by COOT at 2011-12-16 07:23 x
ビール艦長のオススメで高野さんの著書に出会い、私もお気に入りです。この本は読んだことなかったのでさっそく図書館で予約しました。私が今まで読んだ中では「西南シルクロードは密林に消える」や「幻獣ムベンベを追え」が面白かったです。今話題の本「困ってるひと」も高野さんがからんでいるみたいです。
Commented by foggykaoru at 2011-12-16 21:52
COOT
おお、さすがもと探検部員!(笑)
この本、古本だし、ARC回遊本にしても全然問題ないので、今度お目にかかったときにお貸しします・・・と言うつもりだったら、もう予約なさったのですね。
COOTさんお薦めの本も読んでみたいです。

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