ランサム・サガの子どもたちはどの階級?
2012年 03月 12日
新井潤美さんによると、ハリポタの登場人物にも、「階級」のステロタイプが現れているのだそうだ。
ハリーはエリートの家柄なのにそれを自覚せずにボケっとしてるところが「好ましいエリート」だそうで。
ロンはアッパー。没落した名門。
ハーマイオニーは上昇志向の強いロウアー・ミドル。
マルフォイはアッパー・クラスのいじめっ子。
ランサムの子どもたちはどうなんだろう?
新井さんに「誰それのこの点やこの言葉遣いは、アッパーに憧れたロウアー・ミドルの典型だ」とか教えてもらいたいくらいだ。
ARCの総会かなにかで講演してもらえないかなあ(無理無理)
父親の職業から考えると、、、
ウォーカー家。海軍。ロウアー・ミドルである。
ロウアー・ミドルは使用人を「1人」抱えているそうで、ばあや1人というのはぴったり。
カラム家。学校の先生もロウアー・ミドルのはず。
ファーランド家。法廷弁護士は格上だが、事務系の弁護士はロウアー・ミドルなのだそうだ。
使用人はギンティおばさん1人だし、やっぱりロウアー・ミドル?
ダッジョン家。田舎のお医者さん。ファーランド家と家族ぐるみで仲良くつきあってるんだから同じ階級。きっとロウアー・ミドル。
船大工はワーキング・クラス。
たぶんマストドンの父親も。
ブラケット家、というかターナー家。
田舎の名士、ジェントリーってやつ? けっこう上だと思う。アッパー・ミドル?
この階級は働かない。ジェイムズ・ターナー氏は働いたことがない。
使用人はコック以外存在感がないけど。没落したアッパー・ミドル?
故ボブ・ブラケットは、もしかしたらロウアー・ミドル出身で、ミス・ターナーに軽蔑されてたのかも。
ナンシイたちの自由闊達さというのは、ロウアー・ミドルだと醸し出せないのかも。アッパー・ミドルだからこそ、柄の悪い海賊言葉を躊躇なく使えるのかもしれない・・・なーんてね。
あんまり根拠無いけど、デイジー&ダム&ディーもけっこう上なんじゃないかな。
彼らの父親の職業は何なんだろう?
ちなみに、ランサム自身、つまりジャーナリストはロウアー・ミドル。
ランサムとは関係ないけど、20世紀初頭、ストランドマガジンとか読んでた層もロウアー・ミドルなんだって。
by foggykaoru | 2012-03-12 20:06 | 児童書関連 | Trackback | Comments(9)
そう言う、社会的分別、
日本人は余りやりませんが、
海外では、盛んですね。
結構、性格分析や相手の反応を予測する作品多いです。
少し話は飛びますが、
宇宙線ビーグル号で、
乗組員の分析や、訪れた星の分析やっていて、
簡単な分析で、危機を乗り切ったりしていたのを思い出します。
考えれば、ロールプレーンゲームなんかそういうものなんですよね。
チームとして社会を捕らえる発想日本人には一番欠けていて、
ピンと来ない気もします。
同じチームの中で
読んでいる新聞や雑誌まで違うと言っても信じないでしょうね。

軍籍に置くのも、国家に義務を果たしている事を示す為だけだったりしますから
ウォーカー中佐は定年間近(時代的に考えると大戦勃発と同時に護衛用駆逐艦艦長あるいは駆逐戦隊司令として現役復帰していたはずですが)で駆逐艦艦長ですから、海軍士官学校出身でも中間ぐらいの出世?アッパーなら適当なところで退役しますから、間違いなく庶民出身
代々軍人なのかも?
うなぎ族の三姉弟は、まちがいなく高収入の家庭の子弟ですね
高価な小帆船を一人1隻ずつ買い与えているのですから
ウォーカー中佐が相変わらずレンタルなのと好対照
うなぎ族にはドン
オオバンクラブには死と栄光号の三人、と階級を超えた仲間が…
もちろんツバメ号とアマゾン号の関係も対等(?)ですから、この設定にはランサムの強い意志が含まれていますよね

普通の日本家庭で育った私にしたら、ウォーカー家やブラケット家は上流階級に見えます。きっちりお茶の時間を取るところとか、上品ですよ(笑)


確かにフリント船長は、日本ならば「高等遊民」的なイメージですが、
マリアおばの、あの義甥の嫌い方というのは、階級を越えているからだ、
というご説に、なーるほど、と思いました。
(実際には会って話しているシーンはなくとも、なんかかんかと
間接的に批判している気がしますよね。)

いろいろ想像すると面白いでしょ。
英国の階級に興味がある方はこの本と『不機嫌なメアリー・ポピンズ』をぜひ読んでみてください。その複雑怪奇なことに驚かれることでしょう。
ららごんさん。
上流階級、つまり、アッパー・クラスというのは「貴族」です。
だからランサムの子どもたちは違うんです。
SOSさん。トムのお父さんって・・・お医者さんでしょう?
とにかく、食べるために仕事をしなくちゃならない階級は、アッパー・ミドルではないようで。
新井さんの本を読んで、大学教授は意外に下なのだと思った記憶があります。(記憶曖昧でゴメン)
あと、寄宿制の学校だからと言って、アッパー・ミドルとかミドル・ミドルの子弟の学校ばかりはないようです。ロウアー・ミドルの子弟が集まる学校もある。そして、「ロウアー」という言葉に惑わされてはいけない。ロウアー・ミドルは、一般日本人から見たら、十分にお上品な人々であるらしいです。

子どもたち(の家柄)が「アッパー・ミドル」か、「ロウアー・ミドル」か、ということは、よくわからないんです、っていうか、最近、新井さんの別の本を読んだら、このポストが間違っているらしいということがわかったんです(汗)
そのうち訂正をポストしますね。