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ヒューゴの不思議な発明

フランス近代史のお勉強の一環として、「英語だけどしょうがないなあ」と思いつつ観に行ってきました。
そしたらヒューゴが一丁前に「アイ・カーント(アイ・キャントじゃなくて)」などと言い出すので「おおっ!」
ぬあんと全編イギリス英語なのです。
公式サイトで確認したらキャストのほとんど全員がイギリス人。
少しでもヨーロッパの香りを出そうとしたのかしらん。

内容的には明らかに「英語圏の人が作った英語圏の観客向けの映画」です。
なにしろフランスの子どもが話題にするのが「ロビン・フッド」「ロセッティ」なのですから。ありえない!! 
言い訳のようにヒューゴの母親がイギリス人だということにして、つけたしのように「ジュール・ヴェルヌ」の名を出している。苦しい苦しい。

エンドロールに流れる歌はフランス語。
でも発音がぐずぐずでさっぱり聞き取れない。ほんとうにフランス人が歌っているのかね?
ちらっと聞いたことのある、ジョセフィン・ベイカーのフランス語に似ています・・・とここまで書いて、まさかと思いつつWikipediaを見たら、ジョセフィン・ベイカーがパリで活躍したのは1926~27年ごろだそうで。そうなんだ、きっと彼女に似せたんだ。。。うわー、マニアック。。。

音楽といえば、、、
指輪ファンのみなさん、音楽担当してるのはハワード・ショアなんですよー!!

映画の父リュミエール兄弟が作ったという、世界初の映画が出てきます。(実はこれを観たかった(苦笑))
ちなみにリュミエールは「光」という意味。ディズニー映画『美女と野獣』に出てくるランプの名前がリュミエール。
ついでながら、飛行機の父はみなさんご存知ライト兄弟。
どっちも「光」だ!!というのは日本人限定ジョークなので外国人には言わないように。(ライトはWrightであってLightではない)

ヒューゴが住んでいる駅は、日本の公式サイトによると「リヨン駅」
でも、英語版Wikipediaによると「モンパルナス駅」
正解はモンパルナスでしょう、あの角度でエッフェル塔や凱旋門が見えるのは。



おっと、ツッコミとネタふりに忙しくてまともな感想を忘れるところでした(苦笑)

広く言われているとおり、この映画は全編、「映画の先駆者」に対するオマージュです。
この映画は3Dで観なくてはいけません。特に前半はストーリーがあまり進まず、「3D映像をじっくり魅せる」ことを目的としたシーンが多い。「3Dを使う」ということ自体に、監督のメッセージがこめられているのです。
そういうことがわかる大人をしみじみ感動させる作品です。
私はとても気に入りました。英語だけど(←しつこい)

「お子様映画かと思ったら、大人向けだった」という評価もありますが、十分にお子様も楽しめます。
「ファンタジーかと思ったら、そうでもなかった」という評価もあります。
確かに異世界に行くわけでもないし、想像上のクリ―チャーが出てくるわけでもない。
「おとぎ話」と言うほうが適切かも。






クリストファー・リー演じる本屋さん(貸し本屋?)の立ち位置が微妙です。
もしかしたら、ヒューゴとの因縁を説明するシーンがあったのに、カットされてしまったのかも。

by foggykaoru | 2012-03-21 19:10 | 観もの・聞きもの

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