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映画『第九軍団のワシ』

映画が公開されるということを聞いて慌てて原作を読んだわけですが、映画のほうを昨日観てきました。都内でさえ単館(文字通り1館)上映です。公式サイトはこちら

原作にずぼっとハマったわけではなかったためか、映像で物語を追うことが却ってとても楽しかったです。
つくづく自分が歴史もの好きなんだということを実感しました。
(でも私は「歴女」とは呼んでもらえない。日本史好きじゃないから。)
高校時代に習った、ローマの重装歩兵。
ああやって戦うんだ・・・と感動しつつも、この既視感は何? 
・・・あーっ、指輪物語でオークの軍団がやってたのか!!(自爆)

ただし、改変が原作の精神を損なっていると言えるかも。
だから歴史好きには薦めますが、原作愛読者にはどうかな?

のほほんとしたナルニアですら映画になるとあんなになってしまうんだから、この程度の改変はしかたがないのではないかとも思わないでもないのだけれど。

スコットランドの荒涼とした、泣きたくなるほど美しい風景がたっぷり観られるので、イギリス好きにもお薦め。

改変の内容はネタバレに書きます。



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マーカスの彼女が登場しない。これは完全に想定内です。

エスカは奴隷のまま北に旅立つ。
つまり、2人は強い絆無しに旅立つのです。
ただし、原作未読者には、このほうがハラハラドキドキでいいのかもしれない。

そして最後が全然違う。
原作では、あんなに頑張ってワシを持ちかえったのに、マーカスはたいして報いられない。
そのかわりに「内面の成長」という無形の宝を得る。
そしてブリタニアの地に根を下ろすという決心をするに至る。
(一緒に観た友人が言うとおり、この物語は征服者であるローマ人のブリテン化という、いうなれば「歴史上の一大転換点」をも描いている。)
この渋~い結末こそがサトクリフ的なわけですが、映画的には描きにくいかもね。

映画のほうは軽くてわかりやすい。
「やったぜ!」とハイタッチし、「おいっ、これからどうする?」
次回作は「マーカスとエスカ、東の海へ」に決定!(←嘘)

by foggykaoru | 2012-04-02 22:55 | 児童書関連

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