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Nodame cantabile vol.14

もう続きは出ないのかと思っていたら、、、忘れたころにやってきましたフランス語版「のだめカンタービレ」14巻。
このペースで刊行が続いたら、ライフワークになってしまいそうです(苦笑)


この巻に入り、ようやく翻訳者の心が決まったようです。
「変態」は「une obsedee(=強迫観念に取りつかれた女)」と訳す、と。

・勉強になった表現
千秋の「誰からも何も言われない演奏会じゃ『ゴールデンペア』とやらになれないから」
→Il faudra qu'on fasse un tabac, sinon, on n'achevera jamais le titre de "Golden Pair"
(大成功しなくちゃな。さもないと、「ゴールデンペア」のタイトルを完成させられないから)
faire un tabac、直訳すると「タバコを作る」は、「大成功をおさめる」の意味だそうな。

・苦労したなと同情したところ
「関西人のノリ」とか、「ボケと突っ込み」とかを一切出さずになんとか訳してる。
よく頑張った! 偉い!!



・問題点及び誤訳

1)千秋の「のだめは帰れ」
→ Je m'en vais(私は帰る)
また話し手を間違えた? のだめの台詞と勘違いした? 
のだめの顔を見たらわかりそうなものなのに・・・ 

2)オクレール先生の「ちゃんと考えてないからだヨ~」
→C'est parce que vous refusez de me montrer comment faire...
(だって私にやり方を見せてくれないから)
はて・・・?
意味わかんな~い!!
第一、オクレール先生はのだめに「tu」で話しかけているのに、なぜここだけ「vous」?
これも話し手を間違えた? のだめの台詞と勘違いした? 勘違いしようがないと思うのに。
・・・まさか、わかりやすくなるようにと、あえてのだめの台詞に変えた?!

3)テオの「これじゃデプさんは来られないらしいんですよ」
→Y a des gens qui ne pourront pas venir ce jour-la
(その日は来れない人たちがいるんです)
「デプさん」の意味がとれなかったのでしょう。

4)ターニャの「付き合いはじめよ! 今一番孔雀時なんだから千秋なんかぜーったい予定組んでるわよ。ヒマだから一日中ガイドブック見たり」
→Ils sortent ensemble, apres tout! Cette fois, Chiaki a decide de la seduire. Je suis sure qu'il a deja prevu quelque chose. Je l'ai vu plonge dans les guides tous les jours.
(結局2人はデートしてるんだから。今回、千秋は彼女を落とす決心したのよ。もう計画を立てたにきまっている。私、彼が一日中ガイドブックを読んでるのを見たわ)
誤訳とは言えないのかもしれないけれど・・・
いや、やっぱり誤訳です。
「付き合う」という日本語は訳しにくいでしょうけれど、それはおいといて、ここでは「付き合いはじめ」の「はじめ」が大事なんです。
しかも「seduire(=魅了する、誘惑する、たらしこむ)」の決心をした、ですって?!
そもそも千秋がそんな決心をする必要がどこにありましょう? 
のだめは彼の意向に関わりなく、常に彼を慕っているんだから。

第一、2人はもうとっくにその段階を通り過ぎてますってば。孔雀時って言ってるでしょ!

翻訳者サン、あなたはこの2人の関係、全然わかってないわね。




フランス語版「のだめカンタービレ」のインデックス

by foggykaoru | 2012-05-31 20:44 | マンガ

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