無敵艦隊
2012年 07月 04日
ARC会員宅でネタ映画(!)として観ました。
主演がローレンス・オリヴィエで、売り出し中のヴィヴィアン・リーが脇役として出ていて、後に2人が結婚するきっかけになった映画、というのが世間一般のネタなのですが、私たちは純粋に(!)無敵艦隊と英国海軍のネタを探すつもりでした。
がっ、、、
いやー、すごかった。
昔の映画ってこの程度だったのね。
最近観た「図書館戦争 革命のつばさ」がいかにしっかりした作品なのか、
この2年後(1939年)公開された「風と共に去りぬ」がいかに段違いの傑作だったのか
ということがよくわかりました。
どうすごいかと言うと、
セットで撮影しているから全体的にちっちゃい!ちゃっちい!ということはさておいて、
思いつかなくて途中で考えるのやめたでしょ!>脚本家 みたいな台詞があるし、
リスボンからイギリスまで1人で手漕ぎボートで帰ってくるし、
追手の間抜けさが、まるで幼稚園児だし、
とにかくヒーローを逃がさなくちゃ!ということで、意味不明なほど親切な人物が登場するし。
で、船ですが、たったの2シーン。
まあ、この映画の原題は「無敵艦隊」ではなくて「Fire over England」ですからしょうがない、、、、って、この原題も内容と合ってないじゃん(炎が上がったのは他のところです)
収穫は女王です。
英国人にとって定番のエリザベス女王像というものがよくわかった。
でも、この女王、「can't」を「カーント」じゃなくて「キャント」って発音するんです。アメリカの女優なのかなあ。まさか。
「ちっちゃい!」ということに関しては我慢しようと思ったのですが、これだけは言わせてください。
リスボンはテージョ川に面しています。
河口近くだから、ほとんど海みたいに広い川。
高速で走るバスが渡り終えるのに20分ぐらいかかる。写真はこちら
この映画だと多摩川ですらない。まるで神田川(笑)
by foggykaoru | 2012-07-04 20:04 | 西洋史関連 | Trackback | Comments(8)

CGの無かった時代、映画の迫力は予算で決まりましたから
演出にも限界がありますし…
リスボンロケも出来なかったのでしょうね
ミニチュアによる特撮も日本の円谷が段違いで国際水準は低かったですから(戦時中のプロパガンダ映画を米軍は実写と思い込んでいたと言うのは有名な話)
それにしてもまともなフネが手漕ぎボートって、まるで学生の自主制作ですね
セットだからしょうがないというのはわかってます。
だからエリザベスの居城がまるで普通の日本家屋並みに狭いということは突っ込まなかったわけで(笑)
ボートは登場すらしてません。
「漁船を借りて漕いで帰ってきた」という台詞があるんです。
たくましいぞローレンス・オリヴィエ(違)

どんなにヨーロッパに疎い私でも、リスボンからイギリスまで手漕ぎボートって、あきれてしまいます。
が、それよりも何よりも、女王のcan't(キャントゥ) !?
ありえませーーーん。
「サウンド・オヴ・ミュージック」の長女のアメリカ発音よりも凄い!ひどすぎますねぇ。

イギリスの、あるいは海物としてのネタになったのかどうか、微妙ですね〜。

代表作として無敵艦隊・21日間・美女ありき、とビビアン・スーとの競演が挙げらていました
無敵艦隊のワンシーンでの二人の写真も…
でも映画というより、まるで舞台のようですね