幻獣ムベンベを追え
2012年 08月 21日
タイトルから推察されるように、「ムベンベ」という怪獣を探しに行くのだが、「幻獣」とあるとおり、発見には至らない。
でも、これぞ探検。
まずは準備。
言葉を学ぶために、その国の人を探すことから始めるのだ。
私だったら語学学校を探しまくる以外、思いつかないのに。
でも、考えてみたらそれが基本だよねえ。
そして現地。
もちろん自然は過酷である。
猛獣はあまりいないようだが、疫病の危険がある。
でも、赤道直下というのは、意外に涼しいらしい。
ジャングルの中だと、東京の熱帯夜よりもはるかにマシっぽい。
その中でいちばん印象的なのは「土人」、もとい「原住民」との関わり。
現地はあくまでも原住民のものだから、原住民の意向に逆らうと探検はできない。
当時のコンゴの国家体制は今のものとは違うようだが、そもそも、ジャングルの奥地では「国家」なんて概念は通用しない。
なにしろ空振りに終わった試みである。
だから爽やかな達成感を味わいたい人はがっかりするかも。
でも、これぞ探検。お薦め。
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by foggykaoru | 2012-08-21 21:09 | ルポ・ノンフィクション | Trackback | Comments(4)

それにしても1988年と言えば、バブルの始まった頃
夢を見るには希望が必要ですね

壮絶ですね
ほとんど南方に置き去りにされた日本兵と同じ環境…
現地の方々の逆鱗に触れたら、なぶり殺しにされる可能性も有ったわけですから、戦場レベルです
学術的にはともかく、「隕石」を持って帰らなくて本当に良かったと思います
もし持ち帰ろうとしていたら、確実に探検隊はジャングルで行方不明になっていたでしょうから
リアル、インディ・ジョーンズ?