夢が叶うのかも
2012年 10月 17日
それは予想外に早く、約10年後に叶えられたのですが。
そして今、もしかしたら、私の30年来の夢(というのも変なのですが)が叶おうとしているのかもしれません。
私たちが学校で習う「国語の文法」は、明治になってから、西欧の文明を駆け足で取り入れた日本人が、英仏独語の文法(さらにそのもとになっているのはラテン語の文法)の枠組みを参考にして作り上げたもの。(学校文法のメインは橋本文法とか時枝文法と呼ばれるものです。)
だから、日本語の実態に合わないところが多い。
たとえば、「日本語では主語の省略が多い」とか。
別に私たちは省略してるわけじゃない。
「主語は必要なときだけ付ける」というほうが、我々の感覚にぴったりくるとは思いませんか?
「日本語の実態を表した文法」は、日本語だけしか知らない人には書けない。
他の言語を知ってこそ、日本語の特徴がわかるのだから。
だからと言って、英語を始めとするヨーロッパ言語ができるだけでもダメ。ヨーロッパ言語に影響され過ぎているから。私もその一人。トルコ語もタイ語も続かなかった私は、確実に英仏語に毒されている。
真の日本語文法を構築できる人、それはヨーロッパ言語とは系統の違う言語にも通じている人でなければならない。
生きているうちに、そんな人が作った日本語文法の体系を見てみたいなあ・・・
というのが、「落ちこぼれ言語学徒」あるいは「えせ言語オタク」である私の30年来の夢なのです。
今読んでいるのは小島剛一著「再構築した日本語文法」
小島氏は「トルコのもう一つの顔」と「漂流するトルコ」の著者。
英仏語、トルコ語、トルコ語とは異なるトルコ域内の諸言語の達人です。
(まだもっと他の言語にも通じていらっしゃるのかもしれませんが)
2ページ目に「日本語の文の基本構造は『述語』である」とあります。
ああ、やっぱりそうだったのよ!
「再構築した日本語文法」に関する情報はこちら
by foggykaoru | 2012-10-17 22:33 | バベルの塔 | Trackback | Comments(8)

私自身、文章を書く時に「私は」を入れてしまいます。

空気?
意味が通じれば良い程度じゃなくて違和感を感じさせない法則…
どこの国でも上品な言葉遣いって有りますし
不思議です
余談ですが、ランサムサーガの伝書バトが発売になりました。
熱帯雨林に予約してあったのですが、まだ未発送
届くのが楽しみです

なるほどね。大いに納得します。
TOEICテストなど、瞬時に英語の文章のポイントを読み取るには
動詞に注目しなさい、と 習いました。
思い返せば、日本人にとって、動詞を含む述語部分を掴み取れば
外国語も攻略しやすい、ということだったのかなぁ。
ところで、とある所にて、そのやり方で解き明かしたら、
一部に「ははぁ~」という小声が出たのです。
動詞に注目って、常識じゃないんでしたかしら?

文法って何か。難しいですね。
言葉遣いや違和感の問題は文法とはまた別かな。
専門的になりますが、「語用論」の範疇ですかね。
日本語の場合は「動詞」とは言い切れないんです。
ポイントはあくまでも「述語」
ヨーロッパ言語の場合は「動詞」
でも「主語+動詞」の「主語」も欠かせません。
なにしろ仮主語なんていう、空集合みたいなものまであるんですから。
「主語」という体裁のものを仮置きしなくちゃならないんですよね。
すごい。学部でそんなことをやったなんて。
文法の定義ね。難しいです。
文法論、意味論、音韻論、、みんなある程度重なるところがあるのでしょうね。。。。ああ自分でも何言っているんだかわからない。
その昔、すでに落ちこぼれだった人間が言うことは、話半分で聞いてください。。。