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「たち」について

「再構築した日本語文法」、第一章の「名詞」を読み終えました。

「連体節」のところに
ロベール君は若いころ射撃の名手でした
→「若いころ射撃の名手だった」ロベールくんは・・・

という例があって、は~、そうだったのか~と思いました。

連体節の文体は「です・ます」調は不可で、「である・だ」調でなければならない
という規則があるのです。(実際には「です・ます調」を使うことが全く無いわけではないけれど、使うとかなり不自然になります。)
日本語を学ぶ外国人は「どうして?!ヘンなの~!」と内心不満でしょうねえ。



それはそれとして。
日本語には名詞の複数形は無い。

まあそうでしょうよ、と思って読んでいたら、
日本語には単数と複数の区別がないから曖昧だ、という人がいます

とあって唖然としました。
そうか、世の中にはそんな人がいるんだ・・・。
単数形か複数形のどちらかを選択しなくちゃならない言語なんて不便極まりないのに。ただ「犬」とか「少年」と言える日本語のほうがずっといいじゃん。

で、複数形でふと思ったんですが。

「~たち」とか「~ら」という接尾辞があります。
この接尾辞は、一般的には名詞を複数化する、と思われている。

確かに「少年たち」は「少年」の複数形、に見える。

でも、「私たち」は? 
「私たち」は「私」という人間の複数形なのでしょうか。 
「私」は1人ですよね。

「ジョンたち」という例もあります。
「ジョン1」「ジョン2」「ジョン3」・・・がいるんですか?
んなわけない。
「ジョンたち」とは、場合によっては「ジョンとスーザンとティティとロジャ」、場合によっては「ジョンとナンシイ」という意味になる。
つまり、「○○たち」とは「○○と他のメンバー」を意味する。

ただし、「彼女たち」の場合は、「彼女と他のメンバー」であり、しかも他のメンバーも女性、という条件がつく。
「○○」が性を明示する名詞のときは、ということなのかも。

以上、ほんの10分で思いついたことなので、たぶん穴だらけです。
鋭く突っ込まず、温かい(ヌルい)目で見てやってくださいませ。

by foggykaoru | 2012-10-18 20:43 | バベルの塔 | Trackback | Comments(10)

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Commented by むっつり at 2012-10-18 22:22 x
「たち」って仲間、゜それに代表されるグループという意味ですよね
「ら」は「たち」のくだけた言い方?

でも方言では、関西の女性言葉で私という意味の「うち」は「うちら」には成っても「うちたち」とは言いませんから、単純にくだけた言い方ともいえませんし、不思議です

と、じっくりと考えたら
「あいつ」と同じですね
「あいつら」は有っても「あいつたち」は不自然
「あいつ」は下品な表現なので「たち」とのバランスが悪すぎます
考えてみたら「うち」という言い方も、決してあらたまった場所では使わない言葉
格下の表現だったんですね

言葉って…難しい
Commented by ふるき at 2012-10-18 22:40 x
 「たち」が付くのは「人」または「動物」だと思うのですが、「桜たち」「写真たち」「風景たち」と使う人がいます。
 どうも違和感を感じてしまうのですが、複数形として使っているのか、或いは物を心を持つ生き物とみなしているのか?

 ちなみに「友達」はひとりでも「友達」ですね。
Commented by naru at 2012-10-19 11:06 x
謙譲語には「私達」は使わない。なぜなら「達」には尊敬の意味も含まれている。だから「わたしども」という、と習いました。
だから本当は、動物は「イヌども」とか「ネコども」とか、言うべき??
(「おかしいかな?やろうども!」 とナンシイなら言うでしょうか)
Commented by 似非英国紳士 at 2012-10-19 11:14 x
わたしが食いつく話題が連続してうれしいです。

日本語には基本的に複数形がない。
正確には、「加算名詞を表現する際に単数・複数の区別をしなくてよい」かと思うのですが、元々言語学はヨーロッパ優位の思想で満ち溢れていて、日本語に限った話ではないです。

これについても、大学の言語学で習っていまして、本来言語に優劣はないのですが、当時の言語学者は欧米以外の人種は未開でありから言語は劣っていると当然のように思っていたそうですね。

「必要がなければ単複の区別をしない」が「数を数えられない」にすりかわっていたわけです。

その反論としておもしろい話がありまして、たとえば冷蔵庫の下からゴキちゃんが一匹這い出てきたとします。英語使用国民は瞬時に数を判断して "a cockroach" か "cockroaches" といいわけないといけない。日本人は、まず出てきたものがコオロギでもクモでもなく、「ゴキちゃん」だということだけを表現し、不幸にして2匹目が出てきたら、「あ、もう一匹いる!」といえばいい。なんて合理的な言語なんだと講義のなかでは結論づけていました。
Commented by foggykaoru at 2012-10-19 21:07
むっつりさん。
「うちら」は関東の若者たちも最近は使っています。
「俺」の場合は「俺ら」「俺たち」両方言えますよね。
報道の場合は「ら」が多いですよね。
もっとも「被災者ら」はあまり言わないかな?
Commented by foggykaoru at 2012-10-19 21:10
ふるきさん。
「桜たち」ですか・・・はあ。
でも、最近は料理番組で「大根を切ってあげて」なんていう言葉遣いもされてますからね。でも変だと思うけど。

「友達」は「友+たち」がいつしか変化したのでしょうね。
Commented by foggykaoru at 2012-10-19 21:14
似非英国紳士さん。
>「加算名詞を表現する際に単数・複数の区別をしなくてよい」
そうそう、そういうこと。
日本語の文法で、わざわざ単数と複数を区別するということは、同じ和室を昼間は居間、夜はふとんを敷いて寝室として使っているときに、「この部屋は居間なのか寝室なのか」と区別しようとして、「区別できない日本の住まいは遅れている」と言うのと同じようなことだと思います。
Commented by foggykaoru at 2012-10-19 21:20
naruさん。
「犬ども」がナンシイ的なら、「犬たち」はドリトル先生的です(爆)

「たち」「ら」「ども」等々は英語の「's」とは違って、その名詞が複数あることを示すためだけではなく、「なんらかのニュアンスを加えるという意図」があるときに付ける接尾辞ですよね。
Commented by ケルン at 2012-10-20 09:58 x
みなさんのコメントでさらに深まる理解。おもしろいです:)
Commented by foggykaoru at 2012-10-20 23:54
ケルンさん。
よかったです~♪
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