ホビット
2012年 12月 24日
原作の『ホビット』は正直、苦手です。
2度読んだけど、何が面白いのかわからなかった。
だから今回の私にとってのいちばんのツボは、主人公ビルボがBBCのドラマ「Sherlock」のジョンで、シャーロックがこの作品最大のキャラ・スマウグ役だ、というところにあったのでした。をいをい。
それに監督がPJです。
あの難しい『指輪物語三部作』の映像化に(文句付ければきりがないけれど、一応)成功した彼が作ったんですから、無視するわけにはいきません。
それでもやっぱりホビットを自分1人で受け止める自信がなかったので、『旅の仲間』而してその正体は『指輪の幽鬼』と連れ立って観に行きました。
わざわざIMAXシアターのあるラゾーナ川崎まで。
苦手な3Dも、PJが頑張ったと聞けば、これまたしょーがない。
なんか保護者の気分です(苦笑)
観たあと仲間が口を揃えて言ったのは「懐かしい」
故郷に帰った気分でした(爆)
それにしても、あんな短い原作をよくも3つに分けたもんだ。しかも170分!! 長い!!!
前半が少しまったりしすぎ、という評のとおりでした。ちょっと寝ちゃったもん。
旅にでかけた後は、PJお得意の活劇です。さすがです。後半はあっと言う間。
長くなったのは、改変したせいではありません。
指輪物語3部作のあと、脚本担当者たちは、改めてトールキンの他の作品も勉強したのでしょう。そのあたりの説明がとてもきちんとしている(と思う)。幽鬼度の高い友人によると、原作シリーズファンのウケがいいそうで。
でも、長くなった最大の理由は、原作でおそらく2、3行で片づけてる場面---「彼らはこの道を大変な思いをして通り抜けました」みたいに---を20~30分かけて描いているせい。
しかもドキドキハラハラ度500パーセント増し(笑)
だから原作ファンでなくても、楽しめるんじゃないかと思います。(よくわからないけれど。)
そうそう、ジョン、、、じゃなくてビルボはよかったです。
原作の正しいビルボ。原作好きじゃないけど(くどい!)。好感が持てます。
いちばん驚かされたのは、ドワーフたちの顔。
なんとイケメン混じりだった。
そもそも原作がいまいちなのは、メインを張るのがドワーフというむさくるしい種族のせい。
決して面食いではないPJ(なにしろオーク偏愛だし)ですら、ドワーフを忠実に描いたら客が入らないと思ったのでしょうかね。
でも、あれはドワーフじゃないと思うの。どう見ても人間のイケメンです。
・・・でもイケメンはいたほうが楽しいから、別にいいんですけど。
先に観た幽鬼、もとい友人たちが「ゴラムが可愛い」と言ってたのですが、ほんとうに可愛かった。
つぶらな瞳に免じて命だけは助けよう、ってことですね。それは正しい。
後の指輪物語であんなになっちゃってるのは、指輪を奪われて老けた上に恨みが顔に出ちゃったわけです。うん。
そして、いちばんいいときに登場するのが鷲。
かあっこいい。飛び方が素晴らしい。うっとりです。
でもアップになると、生きた鷲じゃなくてロボットの鷲なのです。
指輪物語のときもそうだったけれど、どうしちゃったんでしょう世界に誇るWetaのCGスタッフたちは。よっぽど鷲が苦手?
最高のシーンは地下のゴブリンたちがドワーフを捕まえて、踊って歌うところ。
やっぱりPJはそっち系の描き方がうまい。
それにひきかえエルフは・・・(涙)
by foggykaoru | 2012-12-24 23:35 | 指輪物語関連 | Trackback | Comments(6)
髭だらけ…
日本語の小人ってドワーフからニンフ・ピクシーまで含みますから、大雑把過ぎます
辛うじてゴブリンが小鬼と訳されていますけど
映画の世界は別世界ですね
新聞の映画評を読んだら3Dをぜひ見たくなったので、次は吹替3Dに行きたいと思ってます。
悪い言い方したら、指輪の二番煎じなんですけどね。。。
3Dはメガネが鬱陶しくて敬遠していたのですが、今回はメガネが軽かったみたいで、それほど鬱陶しくありませんでした。
川崎だけなのかしら。。。
ただ、IMAXの3Dは遠くもはっきり見えすぎという話もあります。
次回は普通の3Dにしようかな。