ビクトリア号の帆の模様について
2005年 05月 28日

帆を張って大海原を疾走するビクトリア号の勇姿は、船内で放映されているビデオで見ることができました。
ところがその帆に、不思議な十字架が描かれていたのです。
通訳氏に尋ねると、「サンティアゴ・デ・コンポステーラです」という答え。
えっ、どうして?
「サンティアゴ」は聖ヤコブのこと。聖ペテロと並ぶ、イエス・キリストの高弟です。
「サンティアゴ・デ・コンポステーラ」は、聖ヤコブの遺骨が見つかった(ことになっている)、スペイン北西部・ガリシア地方の町。現在、エルサレム・ローマと並んでカトリックの三大巡礼地として知られています。(旅行情報はこちら。)
それにしても、ビクトリア号の母港はセビリア港でしょうに。(第一、サンティアゴには港は無い。)
さらに不思議なことに、ビクトリア号とともに世界一周の航海に出た船の中に「サンティアゴ号」というのがあるのです。
そちらならともかく、どうしてビクトリア号の帆に、サンティアゴにちなんだ十字架が描かれているの?

さらに、いろいろ検索して調べたところ・・・あったのです。
こちらをご覧下さい。
聖ヤコブのシンボルはホタテ貝。
その上に描かれた十字架、それは「サンティアゴ聖堂騎士団」の象徴だったのです。
マゼランは、世界一周の航海に出る前、スペイン国王カルロス1世によって、サンティアゴ聖堂騎士団の騎士の位を授けられています。(「死の艦隊」より)
帆にそのロゴ(!)が描かれていたのは、そのせいなのでしょう。
でも、通訳氏によると、5隻の船の帆には、それぞれ違った模様が描かれていたのだそうです。
他の船の帆には、いったいどんな模様が描かれていたのでしょう?
ご存知の方がいらっしゃいましたら、お教えください。
by foggykaoru | 2005-05-28 15:25 | 西洋史関連 | Trackback | Comments(2)
★修道女記事、面白いと言って頂けて嬉しいです。食のテーマだとやっぱり自分が一番楽しいので(皆さんの食いつき?も早い) つい選びたくなってしまうのですが(ランキングもあがるしぃ) いろんなテーマで書けるようになりたいです。
へええ、ドラキュラ伯爵も十字軍関係者なんですか。。。
修道女というのは、謎の存在なので、興味がそそられます。しかも、go_to_rumaniaさんの記事は、教科書的なありきたりの内容ではないので。これからも楽しみにしています。