もうひとりのシェイクスピア
2013年 01月 13日
劇作家シェイクスピアは実在しなかった、その正体はオックスフォード伯エドワード・ド・ヴィアだった、なぜ彼が名前を偽ってまでして戯曲を発表したのか?という話。
それ以上の予備知識を入れないで行ったら・・・
うわ~びっくりした。面白かった!!
最後まで目が離せません。
イギリス好き、西洋史好き、そしてシェイクスピア好き必見。
ただし、けっこうわかりにくいです。
観終わってから頭の中に「?」が渦巻いてしまい、公式サイトを確認してようやくすっきりしました。
だから、これから観る人には予習していくことを薦めます。
公式サイトのあらすじを半分ぐらい読んでいったほうがいいのでは。(全部読むとネタバレが激しすぎるので注意)
少なくとも「人間関係」は確認しておいたほうがいいです。
混乱を引き起こす第一の要因は、
エリザベス女王とオックスフォード伯が恋愛関係にある(←映画の創作です)のだけれど、この2人の役を、若いときと年を取ってからとで2人の役者が演じていて、しかもいきなり過去の回想になったりする。
女王だけははっきりわかるんだけど。
(なんとヴァネッサ・レッドグレーブとその娘が演じている)
第二の要因。
エセックス伯の存在です。
この人もエリザベスの恋人で、彼関連のすったもんだ(←こっちは史実です)も登場する。
というわけで、とても面白いのだけれど、日本人にとって敷居が高い映画だから、すぐに公開終了してしまうのでしょう。
あと、私にはほとんどわからなかったのだけれど、オックスフォード伯の台詞の中にはシェイクスピアの作品中の台詞の引用が(たぶん)けっこうあって、知っている人なら「にやり」とする場面があるのではないかと。
ご参考までに
・Wikiのシェイクスピア別人説はものすごく力が入ってます。
・「エリザベスとエセックス」という本もあります。シェイクスピアもオックスフォード伯も登場しませんが。
by foggykaoru | 2013-01-13 21:05 | 観もの・聞きもの | Trackback(3) | Comments(4)
この映画、皆さんに布教していたのですが、反応が無く、ガッカリしていました。ご覧になった感想を聞けて嬉しいです!
チラシで人物相関図を確かめて行ったのですが、イマイチ分からなかった所もあり、Wikiなどで勉強?して2回目を見ました。
ローランド・エメリヒとは思えないような、面白さ。
この映画といい、『ホビット』といい、私が面白いと思う映画の入りが悪く、早々に打ち切りになってしまうのは・・・・・(涙)
おお、この映画ご覧になったのですね!
この映画は唐突にエセックス公が女王の彼氏として登場して、唐突にアイルランドに送られて、その間にオックスフォード公の彼氏としての過去と現在がちりばめられているあたりが難しい。
(教養ある)英国人なら大河ドラマを観るノリでついていけるのかもしれないけれど。
ほんと、ホビットもすごく出来がいいのに苦戦してますね。
レミゼとぶつかったのがまずかったかも。
シェイクスピア別人説は前から論じられているそうですね。
本作の主人公オックスフォード伯が一番それらしいようにも思えます。映画をみたからかも知れませんが...。
時代物大好きなのでその世界を堪能しました。そしてリス・エヴァンスのノーブルな姿にはほれぼれでしたわ。

