「キングダム・オブ・ヘブン」のプログラムを見て
2005年 06月 08日
まずは、フランス・マニアなら「おお!」と言う情報。
シビラ役をやったのは、フランスの女優マルレーヌ・ジョベールの娘さんだったのです。
マルレーヌ・ジョベールを知らない方も、「哀しみのアダージョ」という歌はご存知のはず。ジーンズの「エ○ウィン」のCMで使われていましたから。
あれは彼女の姪であるElsaの持ち歌「T'en va pas」なのです。
離婚して出ていく父親に「パパ、私をおいていかないで」という歌。
ぴんとこないという方は、こちらのブログの記事を読んで、書いてあるとおりに行けば、試聴できます。
マルレーヌ・ジョベールの一族って、高島ファミリーのような、芸能一家なのかしら…?
というのは今日の本題ではありません。
今日のテーマは懺悔…。カテゴリーは西洋史、かな?
「キングダム・オブ・ヘブン」の主人公バリアン・オブ・イベリンの綴りがわかったのです。プログラムにIbelinとありました。
Yvelinesではないか、という私の仮説(←大げさだ)はもろくも崩れ去りました。
で、Ibelinでぐぐってみました。
出てきたのはこんなのとかこんなのです。
Ibelinはフランスっぽい名前だと書いてあります。ほらねっ!
バリアン・オブ・イベリンはBalian d'Ibelin。バリアン・ディブラン。
映画の中で、ギーがギー・オブ・ルジニャンじゃなくてギー・ド・リュジニャンなのに、なぜバリアン親子は英語式の名前で呼ばれるのかなあ。
(ちなみに、バリアンの父さんの名前ゴッドフリーは、フランス語ではゴッドフロワです。だからゴッドフロワ・ディブラン)
Ibelinというお城があって、場所はここに書いてあるように、中東でした。今はYavneと呼ばれている土地。
つうことで、以前の記事は大嘘だったのでした。
間違ったことをアップしておくと、検索して飛んできたうっかりさんが本気にするかもしれません。なので、コメントしてくださったcrannさんとmogさんには申し訳ないのですが、元記事を削除させていただきます。ほんとにごめんなさいね。
by foggykaoru | 2005-06-08 20:34 | 西洋史関連 | Trackback(3) | Comments(6)

日本語オフィシャルサイト 先日読者より、「炎のメモリアル」のタイトルの解読の感想とともに、次のようなご意見をいただきました。 「樺沢先生は、聖書に結び付けすぎだと思います」 私が映画と聖書を強引に結び付けているわけではなく、ハリウッド映画のほと... more

日本語オフィシャルサイト 先日読者より、「炎のメモリアル」のタイトルの解読の感想とともに、次のようなご意見をいただきました。 「樺沢先生は、聖書に結び付けすぎだと思います」 私が映画と聖書を強引に結び付けているわけではなく、ハリウッド映画のほと... more

公式ガイドブックに掲載されている、『十字軍の騎士』 (ウォルター・スコット作 講談社世界名作全集 昭和29年初版発行)を、実は所蔵しています。 中学校の図書廃棄のときにもらってきて大事にしていました。 ですが、もうぼろぼろで、もらってきた(拾ったが正しいかも)ときから、最初の2ページが無いし。 たぶん読みたい方がいても貸し出しできる状態ではないので、ここでダイジェストいたします。 どこかで手に入った方、ぜひ最初の2ページを教えてください(笑) 本日は90ページ分までポスト。 ...... more

AOLブログの外からのトラックバックだったのでちょっと驚きでした。
ありがとうございます。記事の内容から言えば直接ELSAのページにリンクを貼ってもよかったと思われますのに、わざわざ経由していただいて光栄です。
"T'en va pas"の英語版のタイトルが"Papa, Don't go"でした。そのまんまですね。ELSA自身が英語で歌ってましたが、やはりフランス語で聞かないとだめですね。

あんなのとかこんなのとかよそのお国の言葉でびっしり。『あああ、だからね、ピピン君、勉強するなら今のうちだからね?』とこれは母の体験からでた現実味200%の忠告ですよ、って...フランス語撃沈体験のイオレスであります。
わざわざのお越し、ありがとうございます。
あのElsaのサイトの中の、どこに行けば"T'en va pas"が聴けるかということを、KAZUさんが丁寧に書いてくださって、私自身がとても楽だったので、リンクさせていただきました。
英訳は"Papa, don't go"ですかぁ。
出だしのところのメロディーには合ってますね。
>やはりフランス語で聞かないとだめですね。
一般的に自国語で歌っているときのほうが、歌手は生き生きしてますものね。
お騒がせいたしました。
あれだけまともなサイトで説明されてるのですから、イベリンは間違いありません。
後になって考えたら、全部削除しなくても、<s>タグで線を引っ張って消せばよかったのかも・・・と思ったのですが、時すでに遅し(苦笑)
でもまあ、ブログってそんなものなのかなあとも思います。
かおるさん、ありがとうございます。
ヤッファなんですね、今では。ユダヤ史上重要な土地でもありますね。
古代と現代の間に、フランス植民領土があったということが驚きです。
わたしはhttp://nekhet.ddo.jp/というのを見つけました。
日本語のwikipediaにはイベリンのイの字もなかったので、さっさとアルファベットでググれば良かったです(爆)
わたしはパンフレットが英語名フランス語名いりみだれてるので、絶対イベリンの綴りはIbelinじゃないのだ!と信じてましたので、パンフレットがあるから理解できるかというと、そうではないと思います。
信じるに足る資料を見つけるのが一番。
でもあれこれ推量するのも楽しいですよね。
ほう、Yavneというのはヤッファというんですか! さすがっ!!
教えてくださったサイトに飛んでいってみました。リュジンヤン家、ありましたね。もちろんブックマークしました♪
>パンフレット
指輪のときのことを考えても、まともな記事とそうでないのの差は大きいから、鵜呑みにはできないですよね。本気にできなかったというcrannさんのお気持ちもわかります。