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ちょっと指輪風味

ちょっと指輪風味_c0025724_23125449.jpg2013年5月刊行。ようやくゲットしました。

略称「海出る」。
子どもの頃、いちばん読み返したのがこの巻。今回読んでみて、常に読み飛ばしていた船関係の記述がほんの少しだけ、前よりわかるようになっていました。
ヨットに乗せてくれた友人たちよ、ありがとう!!

「鬼号」が指輪物語風味の「ゴブリン」になったのはすでに聞いていたので、さしてショックも受けなかったのですが・・・

またまた驚愕の新訳が! しかも誤訳(号泣)、旧訳が正しいのです。(聖地巡礼してきた人の証言&証拠写真すらあります)

神宮先生、お願いです。
どんなことでもいいので迷ったらARC会員に確認していただけませんか? オタクたちは喜んで手伝いますから。




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新訳には「フラッシングはヴリシンゲンの英語名なのだ」という1文が加えられています。
これはなるべく現地名を使いたいという意思の現れです。
もしかしたら翻訳業界の趨勢なのかもしれません。

もしもフランス原作の本の日本語訳の中に「イギリスの首都ロンドル」とか、「イタリア北部の大都市チュラン(←トリノのことです)」などという記述があったら、怒りのあまり石を投げたくなるだろうから、それはそれでいいのですが・・・

オランダ語では「v」は「ヴ」ではなくて、「フ」のはず。
Vermeerは「フェルメール」
ゴッホも「ファン・ゴッホ」であって、「ヴァン・ゴッホ」ではない。


あーあ、こんなこと言うと、神宮先生に嫌われるだろうな・・・

by foggykaoru | 2013-07-19 23:21 | 児童書関連 | Trackback | Comments(5)

Commented by むっつり at 2013-07-20 05:53 x
私は曳船の方がゴブリンの翻訳だと思っていましたから、ショック…
だってゴブリンって普通は子鬼って訳されますから

訳の差異には気付きませんでした
オオバンクラブでのマーゴレッタ号のエンジンの爆発をカットされているのには気付いたのですが…
Commented by foggykaoru at 2013-07-20 18:31
むっつりさん。
たぶん、むっつりさんのショック発言をうかがっていたから、私はショックを受けずに済んだのかもしれません。
言うなれば、むっつりさんはマラソンの風よけ?

マーゴレッタ号の爆発は気づきませんでした。

この巻の「直さなければよかったのに」は「ヒラメ」です。
実際にお店の看板を見れば、もとの訳語のほうが正しかったことが一目了然。
Commented by sataz at 2013-07-23 00:23 x
私はカヤックで海にでるようになって、波と風って怖いんだ と体験してはじめてこの本が特にいいなと思うようになりました。はじめは爽快感がないので、そんなに上位の本でなかったのです。
海に出て波と風と言っても、私は陸が見えるところでの経験しかないのですが・・・・、彼らは海峡横断、しかも夜ってすごいことだなと。
Commented by foggykaoru at 2013-07-25 20:21
satazさん。
>爽快感がない
へええそうかー
子どものころの私にとって、ジョンが船室で滑って転んだりするところ、船酔いしながらも「ナンシイがうらやましがるだろう」と思うティティ、嵐の夜を無事乗り切ったあとジョンが舌をやけどするところ、そしてパパの満を持しての登場など、ツボな場面ばかりでした。
でも今はベスト1ではないです。
昔ベスト2だった「冬休み」が今のベスト1。
Commented by luna at 2013-08-13 19:56 x
まだ読んでません(笑)
ヨットに乗り始める前も後も、この本がベストです。
1巻よりもたくさん読んでます。
ヨットでたった一人で海に出て、大自然と格闘する時の身の引き締まって高揚する感じを思い出し、たまりません。

ドキドキしながら、そろそろ読もうかな〜
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