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身体をいいなりにできるか(27)

これは連載記事です。
(1)からお読みになることをお薦めします。
次の記事へのリンクを貼ってあるので、読んでいくと自然にこの記事まで到達できます。

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鍼灸は体調管理にいいと感じています。まず、胃が前よりよくなった。
でも肝心の咽喉の不快感がいっこうに治らない。
それどころか昨年より悪化している。
昨年は夏になると多少おさまったような印象があったのに、今年は盛夏になっても症状が変わらないのです。
やっぱり炎症を鍼灸で治すのは容易なことではないのだろうな。

ただし、上咽頭の腫れは治しにくい。
最初に診断を受けた総合病院の耳鼻咽喉科の医師の表情が物語っていました。(だから漢方薬をくれただけだった)

でもやはり耳鼻咽喉科に行くべきだろう。
絶大な効果があるのは「Bスポット」という治療法らしい
ということは、鍼灸に通う前からすでにネットで検索して知っていたのです。
それでもそちらに行かなかった。
かなり辛いらしいから。

でもやっぱり試してみるべきかも。夏なのにこんなに調子が悪いんだから。
勇気を奮って、この治療法を行っている耳鼻咽喉科の門を叩きました。

小さな診療所のおじいさん先生。
まずは総合病院でやってもらったのと同じ声帯検査。
「声帯はまったくきれいです。特に年をとると、声帯を酷使すると声がかれてくる。そのときは黙りなさい。そうすればまた声は復活します。声を使い続けると、ポリープができたりします」
黙っていられれば問題無いんですけどね。。。

上咽頭に関しては、あらかじめネット上でおさらいしてあったことを丁寧に説明してくれ、「Bスポット療法は炎症がひどい場合は非常に痛いです。10炎症があったら痛みも10。5の炎症だったら痛みも5です。」とくぎを刺してから「治療を希望しますか?」
「はい」(ドキドキ)

消毒薬を付けた綿棒を鼻からつっこまれ、咽喉のほうにグイッ
その次は口から鼻のほうにグイッ
ゲゲッという感覚はもちろんあるけれど、そんなものはかき消えてしまうほどの痛さ。
触られたところはどこもかしこもしみる。

先生がとりだした綿棒の先は鮮血に染まっていました。
「こんなに血が出るとは。あなたはかなり重症です。今まで相当辛かったはず」
終わってからも痛い。涙が出る。鼻水もたらたら流れ続ける。
ネブライザーをやって帰宅。

へたれて横になり、しばらく動けず・・・
そのうち回復するかと思ったら、、、
ずっと動けず。
頭ががんがん痛い。背中や腰が痛い。食欲ゼロ。
これはまるでインフルエンザだ。
でも、熱を測っても微熱程度しかない。
なのにこの辛さは何だ?
風邪だったら眠れるはずなのに、頭と背中と腰が痛くて眠れない。
首も変。首が動かない。

でも咽喉だけはすっきりしている。。。

翌日は出勤できませんでした。電話するのさえ辛かった。
やっとの思いで起き上がり、タクシーでかかりつけの漢方医に。
待合室で待っているときも、本すら読めずにじっと目をつぶって耐える。

医師に昨日からのいきさつを話すと首、肩、背中を触り、
「がちんがちんに凝ってます。これが頭痛の原因」
舌をみて、お腹を押して
「胃もぜんぜんダメだね」
柴胡桂枝湯という、耳馴染みのある薬を処方してくれました。
「きつい治療法で身体がびっくりしちゃったんだろう」
さらに、「水はやたらに飲むな」ときつく言われました。「最近は水を飲めって言い過ぎだよ」

薬を飲み始めたら、肩や背中の凝りがマシになり(でもまだ首はひどい)、胃も動き始めました。


治療後24時間を経過したら、咽喉の不快感が戻ってきました。前よりはいくらかマシかもしれないけれど。
私ほどひどい上咽喉炎の場合、週に2~3回通ったほうがいいのだそうです。
勇気を奮って明日も行ってみるつもり。
漢方薬というお守りがあるから。


(28)へ続く。

by foggykaoru | 2013-07-28 17:38 | Trackback | Comments(4)

Commented by むっつり at 2013-07-28 19:10 x
夏場ですので脱水症状も恐いですが…
お大事に
Commented by garden_time at 2013-07-29 17:57
なんだか読んでいるだけで辛くなってしまいます・・・(+_+;)
大変そうな治療法ですが、効いて良くなりますように。
私はあまりの体調の悪さに病院に駆け込んだら、
医者から「あなたは健康体!」と太鼓判を押されてしまいました(^^;)
Commented by foggykaoru at 2013-07-31 15:03
むっつりさん。
食べられなくても水分だけはとらなくちゃと思ったのですが、「食べないで飲むのはNG」と言われました。
私みたいな胃弱は胃液が薄まってますます食べられなくなってしまうんですって。
Commented by foggykaoru at 2013-07-31 15:07
はみさん。
今まで風邪だと思っていたもののほとんどが風邪ではなかったみたい。
あと、上咽頭に炎症があるかどうかは、ほとんど肉眼ではわからない。この痛い治療法をやって血が出るかどうか、で初めてわかるのがほとんどだそうです。
最初に私を診た先生は「多少炎症がある」と言ったのだから、名医だったのかも。あの一言が実は大きかったのです。
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