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英国を視る

実家には父の本が山ほどあり、その処置に困っている。
この本はその中の1冊。

「1930年代の西洋事情」という副題に惹かれた。

著者の松浦嘉一という人は、漱石の弟子で、旧制高校で英語を教えながらこの本を書き、のちに大学教授になった。

「幻の名著」なんだそうである。
で、1984年に、講談社学術文庫として復刊されたそうで。

外山滋比古氏の手になる解説によると、「日本人の手になる初めての一般向きのイギリス研究」なのだそうだ。
これが「一般向き」かあ・・・・
手ごわいです、難しいです。
私の軟弱な脳みそにとっては面倒くさく、読み飛ばした章がいくつかある。(けっこうたくさん・・・)
それでも、パブリックスクールの話とか、炭鉱労働者のストライキの様子など、楽しく読める章もあった。

ランサム・サガの子供たちって、男子はハローやイートンではないんだろうけれど、おそらくパブリックスクールの生徒たち。(彼らのお兄さん的存在であるジム・ブラディングはラグビー校だし。) 女子も全寮制の学校。
中流階級なのですよね。
イギリス人的には「ええとこの坊ちゃん・お嬢ちゃん」。
だから、そういうことがわかってしまうイギリスの庶民の子供たちよりも、てんでわからない極東の庶民の子供たちのほうが、ランサム・サガには素直にハマれたんだろう・・・
などということを、今更ながらに感じました。



せっかく復刊されても刊を重ねることなく、今や入手困難。
勇気あるランサマイトのみなさん、お貸ししてもいいですよ。

by foggykaoru | 2014-02-04 21:05 | エッセイ

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