何も語れない私
2014年 06月 29日

「六人の探偵たち」待望の神宮訳。
旧訳より読みやすくなったのかな・・・
と思って読み始めたのですが
うーん。。。
この巻が読みにくいのは、原作自体が苦手なせいで、訳文がどうのこうのという問題じゃなかったみたいです。
旧訳もあまり読んでいない(たぶん、子供のときに1回と、大人になってから1回だけ)ので、どこがどう読みやすくなったのかも、さっぱりわかりません。
神宮先生がせっかく訳してくださったのに。
ネガティブキャンペーンみたいになってしまってごめんなさい。
by foggykaoru | 2014-06-29 10:13 | 児童書関連 | Trackback(1) | Comments(6)

>隠れた傑作集「アーサー・ランサム全集」の六人の探偵たちの新訳です。
実は子供の頃には、この本が苦手でした
前作のオオバンクラブ物語(オオバンクラブの無法者)で活躍した双子は出て来ないし、爽快な帆走シーンはほとんど無いし、そして何より『誤解される物語』
読んでいて辛くて、作者の分身たる釣り人以外の大人は全て敵と言う世界は憂鬱…
大人になってから読み返してから解りましたが、オオバンクラブでは狂言回しだったDきょうだいが本作では堂々たる主役です(中略)
展開は今では二時間ドラマで陳腐化した、無実の罪で警察にまで疑われた友人の為に、よそ者たる主人公が身を挺して真犯人を暴き出して最後に大逆転を演じるというもの
でも、これが出版されたのは1940年…
戦前の英国なんですよね。
罪を擦り付けられた3人の少年と彼らのリーダー、そしてDきょうだいの6人が苦難と侮蔑に耐え抜く話をお楽しみください
最後にエピローグ(下巻)から
>「あわれよのう(旧訳では「かわいそうに」)。」と、老人はいった。「まだ若いのに…… こんなに若いのに、もう生きがいをなくしちまったとはな。」


新訳では、終わりのほうの泣けるセリフが変わっちゃって泣けなくなっちゃった。