図書室の魔法
2014年 10月 21日
本好きの少女の読書生活の描写が延々続くのだが、実はファンタジー、という不思議な作品。
ランサムの言及がほんのちょっとある、ということで、友人たちの間で話題になっていたのだが、ようやく読むことができた。
とにかくいろいろな本(SFとファンタジーが中心)が登場する。
それらを知っていれば知っているほど楽しめる。
私はSFは疎いので、知っていたのはごく一部だけ。ランサム以外は「ナルニア」と「闇の戦い」シリーズ。そして「ゲド」。
そして「指輪物語」。
これは別格の扱いで、最大の敬意が払われていて、しかも物語の進展にも深く関わるので、未読だったら話にならないと思う。
訳語に関して2つ不満がある。
まず、oakを「オーク」と訳すのはなんとかならないのだろうか。
普通の小説ならともかく、指輪物語が関わる話に「オーク」という言葉が出てくると、余計な気をまわしてしまう。Wikiによるとoakは「ナラとブナの総称」なのだそうで、だから、「ナラ」とも「ブナ」とも訳せないと考えたのだろう。でもここはえいやっとどちらかにしてしまい、訳注を付けてほしかった。
それとは逆に、fairyは「フェアリー」なのである。「妖精」という立派な日本語があるのに。「エルフ」と混同される恐れがあると考えたのだろうか?と気をまわしたら、エルフはエルフで後半にちゃんと登場した。
などという文句はさておき、
SFとファンタジーのファンには超お勧め。
ランサムファンは、、、読んでみてもいいでしょうという程度。
ただ、SF&ファンタジーファンであっても、自分が好きな作品が褒められているとは限らないので、そこんとこだけは覚悟してお読みください。
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by foggykaoru | 2014-10-21 21:04 | 指輪物語関連 | Trackback | Comments(6)

SFって、私は苦手だったんだ、と悟りました~。お粗末。

そりゃ「白の乗り手」では大評判でしょう。
グロールフィンデルのかわりにティティが出てくる小説だったら、ARCでも大大評判になるはず。
オークシティって、行くのが怖いですね。まるでモリアだ(爆)

先日サグレスさんからオークはナラで、イギリスのような寒い所には生えないと聞いたばかりです。(違ってたらごめんなさい。)マホガニーが木の種類じゃないと知った時以来の衝撃!