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綾とりで天の川

丸谷才一のエッセイ集。ユーズドでしか入手できません。
彼の薀蓄がこれでもかというほど出てくる。
自分が興味がある分野の話は面白いけれど、そうでないと、ただただ「へえええ」だけで終わってしまう。私にとってはそういう話のほうが多かった(とほほ)
ちなみに、解説を頼まれた高島俊男氏も「へえええ」な気分だったみたいです。。。

面白かったのは
福沢諭吉がミイラになっていた、とか。
土葬だったんですって。で、あとになって福沢家が合葬しようとして掘り起こしたら、きれいにミイラになっていた。
でも、福沢家の意向ですぐに火葬にされてしまった。学問的にはとても残念なことだったそうな。

あと、レーニンとスターリン。
レーニンの遺体を永久保存することにしたのはスターリン。
レーニンの奥さんはあんなことされたのは嫌だった。
スターリンが亡くなって、レーニンの遺体の傍らに同じように保存されたけれど、あるとき、共産党の大会で、若い女性が「私の夢の中(!)にレーニンが出てきて、スターリンの隣は嫌だと言った」と発言したため、スターリンの遺体は別のところに移動させた。

それと、博打打ちには力士くずれが多かったという話。
まあ、相撲というのは(国技とか持ち上げられてるけど)もともとは興行、色物だもんね。
今は相撲取りが引退しても、大挙してそういう業界に入ることはない。
それなりにお行儀良くやってるのは相撲協会のおかげ。

聖職者に婚姻を禁じているカトリック教会だって、昔は法王に愛人がいて、息子ができて、しかもその息子がやり手でイタリア統一を目指しちゃったりした。
今はそんなことはありえない。
近代化ってそういうことなのね。

by foggykaoru | 2015-01-17 20:32 | エッセイ

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