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名著講義

藤原正彦がお茶の水女子大で担当していた「読書ゼミ」の再現本。
熱帯雨林のレビューで絶賛されているほどではなかったけれど、かなり面白く読めました。
こういう授業、受けてみたかったな。
と思いつつも、もしも私がお茶大の学生だったとしても、この授業は登録しなかっただろうとも思います。
人気があって抽選に当たらないと受けられない授業なんて、めんどくさがって最初から希望しない学生だったので。


ただ、現在の私にとっては、「日本はマスコミで喧伝されているような、恥ずかしい歴史を持った国ではなく、過去の日本や日本人にはいろいろ素晴らしいところがあった」ということは、別に目新しいことではない。

そういう目を最初に見開かせてくれたのは、1989年の夏、フランス短期留学。
タイの留学生と知り合ったのです。
ああ、自分はこっち側なんだと思った。
それまでは欧米がすべてにおいて日本に優れていると思い、欧米に自分を合わせなければならないような気がしていた。
でも、無理をしていたんだ。
タイの人と一緒にいるほうがずっと気持ちが楽だ。
彼らが王室を素直に尊敬していることに驚嘆し、うらやましく思った。
「戦前の日本人はこんなだったんじゃないか」
「戦争が日本と日本人の美風をぶち壊したのかも」

そうこうしているうちに、ラフカディオ・ハーンが日本の素晴らしさを見出して、深く愛した、というようなことをテレビドラマで知りました。(ハーン役はジョージ・チャキリスだったっけ)

そして、1996年(だったかな?)に行ったミャンマー。
ほれ込みました。
「タイの人々が戦前の日本人だとしたら、ここの人々はハーンが出会った江戸末期から明治初期の日本人なのかも」


話は戻って
藤原教授の課題図書のうち、読んだことがあるのはキャサリン・サンソムの「東京に暮す」のみ。
この本、なんとなく捨てがたくて、断捨離してません。
この際、読み直してみようかな。

あと、内村鑑三の「代表的日本人」と宮本常一という人の「忘れられた日本人」を読んでみたくなった。
それと「福翁自伝」ね。すごく面白そう。


この本に関する情報はこちら

by foggykaoru | 2015-04-08 20:10 | 日本の歴史 | Trackback | Comments(0)

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