アップルパイにからしは不要[追記あり]
2015年 08月 03日
![アップルパイにからしは不要[追記あり]_c0025724_22104331.jpg](https://pds.exblog.jp/pds/1/201508/03/24/c0025724_22104331.jpg)
「スカラブ号の夏休み」の新訳。2015年7月刊行。
アップルパイにはカスタードが必要なんです。よかったよかった。
ネタがなくなってしまってしまったのはちょっと寂しいけど(爆)
この巻、ツバメたちが登場しないけれど、昔からかなりお気に入りです。
かねてから思っていたのですが、大おばさんの調査からラストまでが実に面白い。いろんな人たちがてんでにしゃべってて、その中でひときわいい味を出しているのがコック。
で、ディックったら「コックはなぜ泣いているのかなあ」とか言っちゃって。をいをい教授さんよー。
でも、一か所、意味不明なところがあったんでした。
どこだったっけ・・・
巻末の原稿を書いているランサムファン、よーく知っている人でした。あー驚いた。ほとんど月1で会ってるのに、何も教えてくれないんだもん。
全集375ページ6-7行目。
「もう、あの方をこわがらなくてもよござんすよ。」と、コックがいった。「あの方は生きて帰っちゃまいりませんよ。」
文庫下巻215ページ。。
「もう、あの方をこわがらなくてもよござんすよ。」と、コックがいった。「もどるとしても、おずおずですよ。」
意味がわからないわけではない。
わかるにはわかる。
けれど、大おばさんのキャラを考えると「おずおず」は限りなく意味不明。
by foggykaoru | 2015-08-03 22:50 | 児童書関連 | Trackback | Comments(8)

なんとなく独身だと思っていましたが、改めて読み直すとメアリーさんの心の声って、なかなか辛辣
「かわいそうな人」って…
あのメアリーの心の声は、子供心にしっかり焼き付いてます。
ああいうふうに、それまでは内面が描かれていなかったメアリーの心情が丁寧に描かれているから、読者はぐんと引き込まれんですよね。

素敵な文章。涙が出ました。

意味不明な箇所、原文は
They'll be bringing her back feet foremost.
でした。
with one's feet foremostで「棺に納められて」から以前の訳。
ちょっと違うけどsternforemostが「船尾を前にして」の他に「In an awkward, blundering manner.」の意味もあるようなのでそう解釈したのかな。

湖さらいを楽しみにしているガキが登場しているのに
トムソーヤの冒険では舟大砲を乗せて、空砲の振動で水底のモノを浮かばせようとしていましたが…、英国ですし、おそらくは底引き網だったのでしょうね
それにしても湖水地方の集大成に相応しい作品ですよね。
今まで、登場してきた人物が次々と登場
設定された人物像に従って、自由に動いている印象なんです
伝書バトでウォーターズミートには年寄りと子供しかいないと言う台詞まで拾い上げて、ジャッキィまで創作していますし…
ハードカバーの色の意味は知りませんでした。
改めて、名探偵ポアロのDVDで湖水地方が舞台のを見て観たら、建物も岩も石垣もあの色なんですね(雲の色も)
灰色と緑とくすんだ濃い青だけの世界‥
たんに、初めて遭遇したのが図書館でしたし、手垢汚れが目立たない色だと思っていた私は浅はかでした