残酷な王と悲しみの王妃
2015年 10月 28日
今までに読んだ彼女の著作(特に「名画で読み解く~12の物語」)とかぶるところが多いのだけれど、丸かぶりというわけではない。書き分けがうまい。
たとえば、スペイン・ハプスブルク家のマルガリータ・テレサ。
幼い頃の彼女を描いた「ラス・メニーナス」がこの本でも再び紹介されているのだけれど、他の著作ではあまり触れられていなかった、結婚後の彼女の暮らしぶりも書かれている。
あと、アン・ブーリン。
王妃という地位に固執した欲の深い女性かと思っていたけれど、そうじゃないのかも・・・むしろヘンリー8世に気に入られたのが運の尽きで、彼女は必死になって自分を守ろうとしたということだったのかも・・・という視点が新鮮だった。
今の英国王室の祖先であるハノーファー公って、嫌な奴だったのね~
メアリー・スチュアートに関しては、目新しいことはなかったけど、面白かった。
要するに、私は西洋の王侯貴族のお話が大好きだ、ということなのでありましょう(苦笑)
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by foggykaoru | 2015-10-28 20:23 | 西洋史関連 | Trackback | Comments(0)