ヴァイオリン職人の探求と推理
2016年 06月 07日
クレモナを舞台とした推理小説。
作者はポール・アダムという人。
ヴァイオリンの名器にまつわる殺人事件を、ヴァイオリン職人が追う。
最近読んだ推理小説の中ではかなり上位にくる。
なにしろ読み終わってすぐに読み直したくらい。
ネタばれしてるのに・・・
何よりもイタリアのムード(作者はイギリス人だけど)がいい。
それとヴァイオリンという楽器の持つ魅力。
なあんかセクシーですよね。
造形的にセクシー。
それをああいう形で演奏するというのもセクシー。
コレクションしたくなる人がいるのもわかる気がする。
でも、最もセクシーなのは、音色だと思います。
肉声に近くて、しかも、肉声には不可能な音域を持つ。
だから、ただ飾ってるだけじゃダメよ。
弾ける人が羨ましいです。
脱線失礼。
で、この本。
推理自体は弱いかもね・・・
by foggykaoru | 2016-06-07 22:21 | 推理小説 | Trackback | Comments(0)