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殿様の通信簿

「武士の家計簿」(←未読です)で知られる磯田道史の本。

歴史上の有名人が、実際にはどんな人となりだったのか。
浅野内匠頭はもともと「殿中」をやらかしかねない人だったらしい、とか、面白いです。

一番スペースを割いて書かれているのが前田家。
前田利家は秀吉の仲良しだったけれど、徳川の世にもしっかり前田家は存続し、ただ存続しただけではなくて、最後まで相当存在感があった、ということは知っていた。
ひょっとしたら、西が豊臣、東が徳川、というふうに、日本は2つに分かれても不思議はないぐらい、徳川の天下統一はきわどかったそうで、そのときの前田家の動きが趨勢を決したそうで。
利家→利長→利常 という流れがなかなかに興味深かったです。
利常が前田家の家督を継ぐことができたいきさつが特に面白い。
「もしもコルシカがイタリアのままだったらナポレオンは皇帝になれなかった」ぐらいに。(ちょっと違う。ぜんぜん違う!)

司馬遼太郎がこういうネタを得たら、小説に仕立てたんでしょうね。



by foggykaoru | 2016-09-08 20:58 | 日本の歴史 | Trackback | Comments(4)

Commented by はみ at 2016-09-12 19:06 x
かおるさーん。
サイトが表示されないんですけど、なにかありました?
Commented by むっつり at 2016-09-17 19:29 x
武士の家計簿は読みました
映画なんかより断然、面白かったです
世襲の江戸時代にあって、そろばん方だけは実力の社会だったんですよね
Commented by foggykaoru at 2016-10-01 08:59
はみさん。
忙しさにかまけて放置してしまってごめんなさい。

あらあらメインサイト、表示されてませんでした?
9月上旬のしばらくの間、ファイルマネージャーがおかしくて更新できなかったんです。
それ以外にも不具合があったのかしら。
Commented by foggykaoru at 2016-10-01 09:01
むっつりさん。
レスが遅くてごめんなさい。

たいていの場合、映画よりも本のほうが面白いですよね。。。
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