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ほんもの

副題は「白洲次郎のことなど」
著者は白洲次郎の妻である白洲正子。

この夫婦と青山二郎という人の名前は昔から知っているのだけれど、いったいどういう人たちなのか、さっぱりわかっていなかった。
この本のお蔭で長年の疑問がようやく解けた。

興味深い夫婦ですねえ。

そして、巻末の解説を書いているのが夫妻の娘。
これが面白い。もしかしたら、本編よりも面白い?!
有名人の子どもが、親をネタにして商売しているのを馬鹿にしていた。でも気づいたら自分も同じことをしている、、と正直に言っているところがオモシロイ。
しかも、「母は子どものことをほっぽらかしにしていたと言っていたけれど、それは本当。だから子どもたちはみんな、ろくなものになってません」と結んでいる。あっぱれです。

白洲次郎は「これから戦争で大変なことになる」と考え、田舎にひっこんで農業を始めた。
イギリスのカントリージェントルマンをお手本にしたらしいけど。
その「田舎」というのが、小田急線の鶴川で、旧白洲邸は「武相荘(ぶあいそう)」という名前で一般公開されているのだそうだ。

今度そっち方面に行く機会があったら、寄ってみようかな。

by foggykaoru | 2017-10-22 21:50 | エッセイ | Trackback | Comments(2)

Commented by ケルン at 2017-10-23 14:40
この本は未読ですが、武相荘には公開の翌年くらいに一度行ったことがあります。その頃よりも公開内容が広がっていると読んだような気がします。
息子さんも、何冊か本を出しているようですね(これも未読ですが)。
Commented by foggykaoru at 2017-10-25 06:26
ケルンさん。
小田急線で出してるパンフによると、素敵なカフェも併設されているような。
高そうだけど、一度は行ってみたいです。

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