ドイツ語版「二つの塔」
2005年 10月 11日
まずは声に関して。
全体的にかなり俳優の声に近いです。特に冒頭のフロドの「ガンダルフ!」など、イライジャ本人じゃないかと思うぐらいそっくりです。
サムはショーン・アスティン本人ほどアグレッシブでなくて、けっこう好感がもてます。
アルウェンはささやき声ばかりなのではっきりわからない(苦笑)のですが、それでもリヴに比べて、そこはかとなく上品な感じです。RotKでパパに詰め寄るところがどんなふうになっているか、ちょっと期待できます。
あっ、申し遅れましたが、RotKのCEもドイツで購入したんです。
・・・・・・こんな私ってオタクでしょうか・・・?
いちばんがっかりしたのはサルマン。ちょっとしわがれてます。日本語吹き替えの家弓家正さんはよかったなぁ・・・
ピピンの声もいまいち。このままではRotKのソロが心配です。
次、言語学的考察?です。
ドイツ語は語頭のsが有音化します。
したがって、Sauron, Sarumanがザウロン、ザルマンになるわけで、これは迫力が増して悪くない感じです。
「my precious いとしいしと」は「mein Schatz」。
意味は「私の宝」。発音は「マイン・シャッツ」。
普通に発音しても、十分にゴラムっぽい単語です。
ドイツ語はもともと「ツ」とか「ツィ」とかいう音が多いので、ゴラムだけが独特の発音をするというわけにはいかないらしく、全体的にゴラムの台詞は普通っぽい発音です。声だけはそこそこ頑張ってゴラムっぽくしてますが、ちょっと味わいに欠けるような気がしないでもない。
1つ、最後の最後になって気付いて、愕然としたことがあります。
それはサムがフロドに対して、「du」ドゥという呼び方をしていること。
これはタメ口の二人称単数なのです。(敬語的な「あなた」は「Sie」 ズィーです)
ふだんタメ口ききながら、ときどき思い出したようにHerrという敬称を付けるっていうのは、ドイツ語的にどうなんでしょうかね。
もっとも、これはもともとの脚本のせいですけどね。
英語でだって、「Frodo」と「Mr.Frodo」を混ぜるのは、たぶんちょっと変なんじゃないか、、、と今さらながらに思ったのでした。
by foggykaoru | 2005-10-11 20:36 | 指輪物語関連 | Trackback(1) | Comments(6)
>意味は「私の宝」。発音は「マイン・シャッツ」。
これ、恋人に向かっていう言葉にもあるみたいです。
「いとしいしと」よりは普通な感じ?
>それはサムがフロドに対して、duという呼び方をしていること。
へえええ! それじゃ、FoRの日本語字幕並みですね。
音から言っても、Sieのほうが動詞の活用なんかも重みが増すような気が・・・
フランス語は「あなた」なのでしたっけ?
>これ、恋人に向かっていう言葉にもあるみたいです。
へえええ!そうなんですか!!
ちなみに、フランス語版のペーパーバックのmy preciousも「私の宝」です。
でも、フランス語では恋人をそんなふうには呼ばないけど。
>フランス語は「あなた」なのでしたっけ?
フランス語版だと、本も映画も「vous」です。ドイツ語の「Sie」に相当する二人称。
だから、フランス語版のサムは悪くないのよ。
ちなみに、フランス語版だと、フロドのゴラムの呼び方も「vous」です。折り目正しい旦那らしい。
しかも、滅びの山でゴラムに襲われているときでさえ、「vous」と呼んでいます。。。どこまでも丁寧な旦那です。
すいません。ここで釣られました(笑)
面白いです。へー!
>・・・・・・こんな私ってオタクでしょうか・・・?
恐れ多くて私には背中が押せませんが・・・。恐らく指輪と言語分野に関して言えば、ええ。まあ。その。あの。うん。きっと。えーと。って事で(笑)
あぁぁぁぁぁ!大変失礼致しました!!(大汗)
私に馴染みの無い世界だったので列挙し忘れておりました。
あぁ、もう大変なご無礼を・・・(平謝り)
「ツバメ号」に乗って漂流でもしてこないと、許されませんでしょうか?(汗)

