犬が星見た ロシア旅行
2017年 12月 28日
ダンナである泰淳のエッセイに描かれる彼女に興味を惹かれたので、彼女の有名な「富士日記」でも読んでみようかと思っていたのだが、たまたま図書館でこの本を見つけてしまったので。
昭和50年ころのロシア(正確にはソ連)旅行。
今は昔ということが多い。トイレとか、今のロシアは全然マシだし。
旅情報としては役立たない(けれど、そもそもそんなものを必要とする人はこの本を読まないだろう)、けれど、読み物として面白い。
たまたま出会った人、たまたま見た光景を詳しく書いている。それが面白い。
ハバロフスクから入り、西に進み、ウズベキスタンの後、グルジア(今のジョージア)に入ったとたん、食生活が目に見えてよくなるのが印象的。
ジョージア、行きたいなあ。
旅の最後は北欧(ストックホルムとコペンハーゲン)なんだけど、ここでの料理は洗練はされているけれど、ごく簡素なカナッペになってしまう。
でも、私はやっぱりモスクワ特派員の側だな。
by foggykaoru | 2017-12-28 20:34 | エッセイ | Trackback | Comments(0)