獅子文六の小説二編

「青春怪談」
獅子文六のユーモア恋愛小説。
前に読んだ「胡椒息子」よりもぐっと時代が下る。戦後です。1954年発表。
どうってことないんだけど、後半になると、性というかジェンダーに関して、獅子文六って時代を先取りしてる?とちょっとびっくりな話になるのでした。

「コーヒーと恋愛」
こちらは1962年の作品。
フェミニズムとまではいかないけれど、これまた(今だったら普通だけど)当時としてはちょっと先進的な結末。

獅子文六はフランス通。
奥さんもフランス人だった。
(お孫さんを見かけたことがあります。大学の先輩だったんで)

フランスといえば(というのも変だけど)
「女性は女性に生まれるのではない。女性になるのだ」
という言葉で有名な、シモーヌ・ド・ボーヴォワールの「第二の性」。
日本でも、インテリだったら絶対に知っていた。
フランス通の獅子文六だったら、フランス語で読んでいたかもしれない。
影響も受けたはず。

調べてみたら、「第二の性」は1949年発表。邦訳が出版されたのは1953-55年。
やっぱりね。







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by foggykaoru | 2018-04-20 22:27 | 普通の小説 | Trackback | Comments(0)

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