作者はヴィクトル・アルナル・インゴウルフソンというアイスランド人。
で、フラテイとは、アイスランドの小さな島の名前。
最近、面白い推理小説を探していたら、たまたまこの作品を知り、
うわ~、アイスランド人じゃ~ん!
と嬉しくなって、ユーズドをネット注文。
そしてその翌日、たまたま古本屋に行ったら、同じ作者のこの作品を見つけて
なっ、なにっ、、フラテイだとっ!!
驚愕したのには訳があります。
昨年の夏、アイスランド旅行をしました。
首都レイキャビクから、かなりポピュラーなコースを回ったのですが、一か所だけ、全然ポピュラーではない場所に行ったのです。
それがフラテイ島。
フラテイ島のことは日本のガイドブックには出ていません。
ロンプラで見つけたのです。
ただでさえ、日本人があまり行かないアイスランドですが、アイスランドに行く日本人旅行者のうち、フラテイにまで行くのは1パーセントにも満たないのでは。
で、この本ですが、1960年代のフラテイを舞台にしているということで、今とはかなり違います。
でも現存するスポットがいくつも出てきます。
インフォメの女性がなにげなく説明してくれた「あれ」や「これ」
もしもすでにこの本を読んでいたら、「をををっ!」と感動したことでしょう。
遠くから眺めるだけでは満足せず、すぐそばまで行ったことでしょう。
ああ、なんて惜しいことを・・・(涙)
フラテイに行ったことのない方、これからも行かない方も、推理小説が好きなら十分楽しめます。
ちなみに、アイスランド語からの直接の翻訳ではなく(日本にはアイスランド語の翻訳者は存在しないのかも)、ドイツ語版からの翻訳だそうで。
途中にドイツ語が介在したということとは関係ない話ですが、この本の翻訳はかなり大変だっただろうと思います。
というのは、この本では「フラテイの書」という書物に秘められたメッセージを読み解くという部分があり、「単語の中の何文字目か」というのがポイントになるのです。
つまり、アルファベットで何文字目か、ということです。
それを日本語でやってのけたのです。
ということは、「かな」で何文字目か、というふうに変換したのです。
すごい。すごすぎる。
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メインサイトでアイスランド旅行記を連載してます。
最近、いろいろフクザツな事情があり、更新間隔が長くなってしまいましたが、このGW中にようやく復活いたしました。
フラテイ島についても、そのうちにアップいたしますので、気長にお待ちください。