鹿島茂著「セーラー服とエッフェル塔」(文春文庫)
2005年 10月 27日
彼のターゲットは文学そのものというよりは、文学が書かれた背景、すなわちフランス文化の諸相。フランス文学よりも文化や歴史に興味のある私にぴったりなのです。
氏の代表作「馬車が買いたい!」「パリの王様たち」はもちろんのこと、新書の「パリ時間旅行」「フランス歳時記」もお気に入りです。読むとフランス通になった気になれること請け合い。でも、具体的に何が書いてあったかは訊かないで。みんな霧のように忘れてしまっているので・・・(涙)
この本は今までに読んだものとは違い、ひじょ~~~に軽いエッセイ集です。下ネタ満載。なんせ、最初のエッセイのテーマがSMの亀甲縛りときたもんだ。ちょっと前までフランスのホテルの名物(爆)だったビデに関する薀蓄もある。
そういう話は確かに興味深いです。否定はいたしません(笑)
が、私にとってのツボはそっち系ではありません。ほんとうよ。
私は
フランス語には家畜の中でも「牛」に関する語彙がなんであんなに多いのか?
とか、
イソップの「アリとキリギリス」がは「アリとセミ」の誤訳だったというのは有名な話だけど、そもそもラ・フォンテーヌが紹介した時点で、「セミ」という単語が意味するものを「キリギリス」だと思い込んでいたのだ
とか、
ナポレオンはほんとうに胃が痛くておなかに手を当てていたのか?
とか、
黙読という習慣がヨーロッパで一般化したのは、かなり近世になってからだが、それとともに何が広まったのか?
とかいう話のほうが好きです。
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中でも一番のツボだったのは、何かが突然流行するための条件についての話。
「メイヴン」という人が、面白いものを見つけ出し、人に勧める。この人は、自分がいいと思ったものを人に紹介したくてたまらないという性を持つのだそうだ。
「コネクター」という、顔が広い人が、それに興味を持ち、さらに広める。
そして最後に「セールスマン」が営業して広める。
私はさしずめランサムのメイヴンなのだろうなあと。
そして、非常にアクセス数が多い超人気サイトの管理人さんが、ランサムに好印象をもってくれて、サイトで紹介してくれたりすると、私が一人で騒いでいるのと比べものにならないほど、ランサム認知度が上がる。この管理人さんが、コネクターということになるのでしょう。
最近、これに似たことが某サイトで起こって、とっても幸せなんです♪
この場をお借りしてグワイヒアさんにお礼を申し上げます。
by foggykaoru | 2005-10-27 20:30 | エッセイ | Trackback | Comments(3)
ものすごーく同感です!
もしかして、鹿島氏の著書に関してはツボがすごく似ている気がします。
(今日もこれから、ちょっと「フランス歳時記」の知識を拝借して
記事を書くところ・・・ふふ♪)
TB&リンク、ありがとうございました。
お手数おかけしました!

