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ぼくは眠れない

椎名誠のエッセイ。
この人の本としては珍しく、新書です。
ブック○フで見つけて手にとってみて、彼の旅関係の本ほどは面白くなさそう(ゴメン)と思いつつ、買って読んだわけは・・・

実は私、私は寄る年波で、睡眠障害に悩まされているんです。
寝付けないこともときどきあるけど、問題はむしろ、短時間で目が覚めてしまうこと。
一気に眠れる時間が平均4時間なのです。
11時に寝付くと3時に、12時だと4時に目覚めます。
別にトイレに行きたいわけではないので、そっちの障害ではありません。
で、2度寝をするのに苦労する。
夜の睡眠時間が減った分、昼間に眠くなる。
そのせいで、新幹線を乗り越したこともあります。

お気楽の権化みたいに見えるシーナさんだけど、作家業に専念するようになってから、睡眠障害に悩まされるようになったんですと。
その昔、夏目漱石がむちくちゃ不機嫌になって家族に当たり散らすのは、「真面目」なタイプの作品を書いているときではなく、ユーモラスな作品を書いているときだった・・・というような話を読んだことを思い出した。
お気楽な本こそ、書くのが大変なのかな。

で、そのころから酒の助けを借りたり、睡眠薬を飲んだりしてるんだそうで。
「酒を飲むと眠れるというのは間違い」と、テレビの健康番組で言っていたけれど、シーナさんもその後、きちんと眠るためには酒は逆効果であることを知ったそうです。
結論としては、「上手に睡眠薬を利用するのが最上の策」だそうです。

この本は全くユーモラスな雰囲気はない。
けれど、新書1冊に仕上げるのは大変だったはず。
眠れなくなっちゃったことでしょうねきっと。





by foggykaoru | 2019-11-24 11:27 | エッセイ | Trackback | Comments(0)

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