「ワトスン博士の未発表手記によるシャーロック・ホームズ氏の素敵な冒険」
2005年 11月 26日

タイトルからわかるように、これはホームズのパスティーシュ。
著者は「故J.H.ワトスン博士」ときたもんだ。
ホームズが宿敵モリアーティー教授と戦った末に読者の前から姿を消した「最後の事件」後、ロンドンで活躍を再開した「空家の冒険」までの空白の期間に、実はこんないきさつがあったのだ!という話。シャーロキアン必読の書です。
ワトスンの書きぶり、ホームズの人となり、いかにもありそうな事件に加え、「時代」が描かれている点が「買い」です。「ルパン」を読んだときにも思ったんだけど、この時代は「ヨーロッパ=全世界」だったんだなあ。そういう中で角をつき合わせていたヨーロッパ諸国が起こしたのが第一次世界大戦なのだということも感じます。
日本でこの訳書が刊行されたのが1975年。「訳書あとがき」によれば、この作品が映画化されている最中。そういえば、こんなタイトルの映画、あったかも・・・。でも、それほど話題にならなかったみたい。よくできた本なんだから、グラナダTV並みに思い切りマジにホームズ道を貫いたら、かなり面白い映画になっただろうと思うんですが。
この本に関する情報はこちら
私が手に入れたこの本は立風書房刊。今は扶桑社から出ているようですね。
by foggykaoru | 2005-11-26 07:48 | 推理小説 | Trackback | Comments(4)

「もう知り合った」休日は充実していらしたんですね!素敵な一日でよかったですね・・・(うらやましい・・・)
このパスティーシュ、どこかで見たことが・・・と思っていたら、この続編を持っていました。
なんでこっちを持っていないのか、それが疑問です(苦笑)
今日本の整理をしていて、ものすごいオタク物件を多数発見しましたし、シャーロッキアン分科会(笑)の折には、ぜひお目にかけたいです。
物件のなかには、ルパン物もございましてよ。
さすがオタク・・・じゃなかった、マニアでいらっしゃる!!
今度お目にかかるときにこの本持っていきますので、そのかわりにそっちを貸してください(^^;
そうそう、シャーロッキアン分科会(笑)の参加者、もしかしたらもう1名増えるかもなので、「ワトソン先生思い出のカレー」の分量、ちょっぴり多めにしといていただけると幸いです。

りょーかい!