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アーサー・ランサム著「ツバメ号とアマゾン号」他11冊(岩波書店)

アーサー・ランサム著「ツバメ号とアマゾン号」他11冊(岩波書店)_c0025724_11154921.jpgいかんいかん。いの一番に紹介しなくてはいけないのはこっちでした。

「ツバメ号とアマゾン号」(右の「ライフログ」というところからアマゾンにリンクを貼ってます)に始まる12作品を収めた「アーサー・ランサム全集」は、私にとって、いわばバイブルのような存在です。(左の画像はケースに入った7巻「海へ出るつもりじゃなかった」)

そもそもホームページ運営などということを始めたのも、
「ツバメ号・・・」の舞台となったイギリス湖水地方を1977年に初めて訪れたときの思い出を、ランサムの作品を愛する人たちに読んでもらいたかったからだし、今、世界各地を旅して歩くようになったのも、「死ぬ前に(爆・・・だけど当時は本気)ぜひ湖水地方に行きたい」と思い続けた10年間があってこそ。あの間に「『遠くに行きたい』エネルギー」をたっぷり貯め込んだ、という気がするのです。第一、情報がほとんど無かった77年当時に湖水地方に個人で行くのは、けっこうな冒険でした。それをやりとげたせいで、「行きたい」と思いさえすれば行けると思ってしまった(笑)。そういう意味で、私の人生に大きな影響を与えた本だといえます。

あっ、内容の紹介がまだでしたね。

これはイギリスの子どもたちの「素晴らしき休日」の物語です。
キーワードはヨット、キャンプ、探険・・・、アウトドアなものばかりですが、そういうことにはまったく縁のない人も、一種のファンタジーとして楽しめます。何を隠そう、私もインドア派です。
今でこそ、ARCに入って、ちょくちょく野外で遊ぶようになっていますけれど。

アーサー・ランサム著「ツバメ号とアマゾン号」他11冊(岩波書店)_c0025724_11174178.jpg私としては、すべての人にお薦めしたいところなのですが、児童文学というジャンルに親しんだことがない人にはちょっときついかも。そういう人は、まずリンドグレーンの「名探偵カッレくん」(これも右のライフログからアマゾンに飛べます)あたりを読んでみることをお薦めします。「カッレくん」を読んで「子供の本というのは大人が読んでも面白いのだな」と思った人は、きっとランサムの魅力もおわかりになるはず。
もともと「カッレくん」やトールキンの「指輪物語」が大好きだというあなたは、迷わず読みましょう。無愛想なグレーの分厚い本の中に、あなたを待っている子どもたちがいます。(上の画像はケースをはずした12巻「シロクマ号となぞの鳥」)

「本は買って読みたい」というタイプのあなたに朗報です。
2005年1月20日、久しぶりに岩波が重版してくれます。ぐずぐずしていると品切れになってしまうので、お急ぎください。

by foggykaoru | 2005-01-15 11:19 | 過去に読んだお薦め本 | Trackback(6)

Tracked from Sextans 好奇心の.. at 2005-01-15 23:28
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Tracked from 世界を愛したい blog* at 2005-01-16 03:07
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Tracked from ▼ 紅蓮の日常 ▲ at 2005-01-29 07:22
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もしあの時、あの人に出会わなかったら、あの場所にいかなかったら、あんなことをしなかったら・・。 今の自分の人生は違っているかもしれない、ということはたくさんある。そんなことの連続で、人生はなりたっているのかもしれない。 私の場合、もしあの本と出会わなかったら・・。 今本を書いているだろうか。 『アーサー=ランサム』の本との出会いは、私の人生を変えたと思う。 イギリスの作家、ランサムは、12冊の冒険の物語を残した。子ども時代にも何冊か読んでいるのだけど、その時は、おもしろかったものの、他のい...... more
Tracked from ひろの東本西走!? at 2005-02-01 23:43
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Tracked from 積ん読帳 at 2005-02-08 19:17
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ツバメ号とアマゾン号 アーサー・ランサム 岩田 欣三 神宮 輝夫 / 岩波書店 ISBN : 400115031X 今月20日頃に『アーサー・ランサム全集』が岩波書店から復刊される、というので 1巻目『ツバメ号とアマゾン号』に再チャレンジしました。 アーサー・ランサム全集 全12巻 アーサー・ランサム 岩田 欣三 神宮 輝夫 / 岩波書店 ISBN : 4002007340 たしか小学校高学年あるいは中学生くらいにこのシリーズを読み始め、 3巻目の『ヤマネコ号の冒険』か、4巻目の...... more
Tracked from その傍で本を読むのは at 2006-05-27 22:14
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ワタシ的評価:★★★★☆ コドモの頃、図書館でよく見かけたアーサー・ランサムの全集。 なぜか1冊も読んだことなく、手に取ったこともなかった。 今思うに、多分あのグレーの地味な装丁のせいではなかったかと・・・。 そしてタイトルも、「男の子っぽいな」と思っていたような気がする。 そんな私が今なぜランサムかというと、かおるさんのブログに出会ったから。 ランサムへの愛が伝わってきました。 私がワイルダーの大草原シリーズを愛するように、この人はランサムを愛している。 そこにはきっと、何か...... more

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