ここ数か月の間に読んだ推理小説を三つまとめて記録します。
・湖の男
アイスランドの作家インドリダソンの作品。
彼の作品はすでに3作読んでいて、新作が出たら読もうと決めている。
純粋な推理の部分よりも、その他の部分、たとえば主人公である刑事の心情やヨーロッパの現代史とリンクした人々の物語という色彩が濃いのだけれど、私が海外の推理小説に求めるものはむしろ後者のような気がしているので、全然かまわない、むしろウェルカム。
・その裁きは死
アンソニー・ホロヴィッツ作。「カササギ殺人事件」や「メインテーマは殺人」には及ばない。
というのは、どんな話だったか、何ひとつ覚えていないから(苦笑)
ところで
最近またまた再放送が始まった「名探偵ポワロ」をまたまた性懲りもなく観ている。
仕立てのいい背広とか、ミス・レモンのファッションとか、インテリアとか、ほとんど推理とは無関係なところが楽しみなのだが、加えて、このドラマのかなりの脚本をホロヴィッツが担当しているから。
「このロケの場面は裏方が大変な思いをして、ホロヴィッツは文句を言われたのかな」などと、マニアックな楽しみ方ができるようになってきたのがとてもうれしい(?!)
・第四の扉
これはポール・アルテというフランス人作家の作品。
背表紙に「フランス本格推理の歴史的傑作」なんて書いてあり、著者紹介に「ジョン・ディクソン・カーの作品に親しんだ」なんて書いてるからつい読んじゃった。
カーに心酔しているせいか、舞台はイギリス。
カーに心酔しているだけあって、古典的な香りは確かにします。
でも「歴史的傑作」は言い過ぎのような。