いつも半年前に読んで何も覚えてない本の記録ばかりで申し訳ないです。(まだまだ続きます。ごめんね)
せめてもの罪ほぼろしに(?)昨日読み終わった本が面白かったので、記憶が薄れないうちに書きます。
脚本家として有名な内館牧子の小説。
副題は「源氏物語異聞」
現代の冴えない若者が、なぜか源氏物語の世界に行ってしまって、いろいろな体験をする。
高校の古典の授業と、マンガ「あさきゆめみし」で得た知識しか持ち合わせていないけれど、一応、登場人物はひととおり知っている。
マザコンのあまり、顔立ちが似ている藤壺とひっつき、藤壺に会えなくなると、またまた似ている紫の上を見つけて妻にするなんて、顔にしか興味は無いんかい!つまんない男だねえと思ってしまって、あんまり好きな話ではない。
でも、この小説を読んで、文学作品というのはいろいろな読み方があるのだなあと教えられた気がする。
だって、ふぃーちゃりんぐ弘徽殿女御なんですよこの小説。
光源氏の敵役。
彼の母である桐壺更衣が若死にした原因。
とても面白いです。
さすが売れっ子脚本家だっただけのことはある。
少なくとも、私のように源氏物語にさして思い入れがない人なら
へえええ
ほおおお
となります。
源氏物語をよく読みこんでいる人がどう思うのか、とても興味があります。
誰かいないかな
としばし考えたら、一人思いつきました。
その人に貸してみようかな。
「女は意見を言うから会議が伸びて困る」なんて言う国辱もののじいさんが今の日本にいますが、弘徽殿女御だったらどんな仕返しをするだろう?