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ベルリンは晴れているか

深緑野分の長編小説。傑作「戦場のコックたち」を書いた人。

舞台は第二次大戦直後のベルリン。
米英仏ソの4か国によって分割占領されている時代。ボロボロで混乱の極致。
反ナチスだった両親を失って一人で生きている少女が、なぜかソ連に目をつけられ、ひたすら追われる。
いったい誰が敵なのか味方なのか。

最後にはすべての謎が明かされるのだから、一応推理小説?
でも読んでいる気分はあまり推理っぽくはない。
なにしろあまりにも混沌としているので、謎を謎とも感じなくなってしまう。

スリリングでよみごたえのある小説です。
私の好みかと言うと、それほどでもないのです。
でもこんな作品を書ける作家は尊敬するっきゃない。






by foggykaoru | 2022-07-23 07:12 | 普通の小説 | Trackback | Comments(4)

Commented by cecilia1122 at 2022-08-07 10:14
ご無沙汰しております。
私もこの本を読みました。
最初に出てくる場所、私が住んでいたところでした。
いつも歩く通り、バスで通る通り。
あの角には、こんな建物があったなとか、物語の時とは違っているかもしれませんが、懐かしく思いながら読みました。
その後、そこは出てきませんでしたが・・・
ドキドキしながら読みましたが、最後は私の好みではありませんでした・・
Commented at 2022-08-07 10:15
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by foggykaoru at 2023-04-18 21:26
> cecilia1122さん
数か月放置してしまい、申し訳ありません。
とにかく力作ですよね。
この作者、好みとは言えないけれど、日本人離れしたすごい人だと思います。
Commented by foggykaoru at 2023-04-18 21:28
> cecilia1122さん
ええっ、東久留米? 
今もまだ通い中ですか?
東京にお越しの際はぜひ声をおかけください。
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