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三輪裕子著「緑色の休み時間---広太のイギリス旅行」(講談社)

c0025724_1922642.jpg私が子どもだった頃というのはたぶん、イギリスを中心とした外国の児童文学が一種のブームで、多くの優れた作品が日本に紹介され始めた時期だったのだろう。私はナルニアとランサムの初版を買ってもらい、外国生まれの児童文学をそれ以外にもいろいろ読んで育った。そして数十年後、私と同じような読書体験をして育った人たちの中から、多くの児童文学作家が生まれることとなった。

三輪さんもそんな1人。
昨年の夏頃だろうか、暇にまかせて「ランサム」で検索して遊んでいたとき、ぶつかったのが三輪さんのブログだった。それ以来、三輪さんの作品は、私の課題図書となった。「一番影響を受けたのはランサム」と言い切る作家とは、いったいどんな作品を書くのだろう? 一度読んでみなくては。 

図書館の児童書コーナーに並ぶ三輪さんの作品の中からこれを選んだのは、舞台が北ウェールズだったからだ。
「闇の戦い」シリーズの舞台と驚くほど似ている。そして確かにランサムの影響と思われることが、随所にあり、読んでいてにやりとさせられる。

イギリス、特にその田舎が好きで、何回か行っている人なら、特に児童文学愛好家でなくても、楽しく読めることだろう。短くて読みやすいので、普段あまり本を読まない人にもお薦め。ランサムと「灰色の王」が好きな方、もちろんぜひご一読を。

なお、三輪さんのブログには、この本を執筆するきっかけになった旅のことが書いてありますが、それを読むのは本を読んだにすることをお勧めします。

by foggykaoru | 2005-01-16 19:16 | 児童書関連

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