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指差す標識の事例

イーアン・ベアーズというイギリスの作家の推理小説。

舞台は清教徒革命後の王政復古の英国。
裏表紙にあった「『薔薇の名前』とアガサ・クリスティーの名作が融合したかのごとき傑作」という宣伝文句に惹かれて読んだのだけれど・・・
アガサ・クリスティーのほうはたくさん読んでるんだけど、「薔薇の名前」のほうは映画で1度見ただけだった・・・
たぶん、私は「薔薇の名前」の原作、読めないんじゃないかな。

どこがネックになったかというと、当時の医療行為の描写。
不衛生。気持ち悪い。
輸血という医療行為を思いついてやってみるんだけど、血液型も知られていない時代。怖すぎる。

上下2巻のこの作品、なんと4人の翻訳者が携わっている。
いったいなぜ? 
全体が4つの部分に分かれていて、各人がそれぞれを担当している。
翻訳のばらつきは感じなかったから、編集さんが頑張ったんでしょうね。

力作だと思うし、その当時はヴェネチアが先進地域だったとか、授業では気づけない細かい歴史のつながりがわかって興味深かった。
でも気持ち悪いから再読する気はしない。


by foggykaoru | 2023-05-06 07:21 | 推理小説 | Trackback | Comments(0)

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