藤田嗣治展

先週、NHK教育テレビの「日曜美術館」で取り上げられていたのに刺激を受けて、近代美術館まで足を伸ばしてきました。土日の昼間は混んでいるだろうと思って、金曜日の6時過ぎに行ったのですが、驚くほどの混みよう。それでも、のんびりかまえていれば、絵の目の前1列目で見て回ることはできましたけれど。

フランスに帰化したフジタという画家の存在を知ったのは、かなり前のことでしたが、実際にその作品を見たのはほんの数年前、南仏はカーニュの美術館でのことでした。それ以来、彼の作品には興味を抱いてきました。

で、今回の藤田展ですが、フジタの作品をいちどきにこんなにたくさん見ることができるチャンスは、これからもめったに無いのではないでしょうか。画風の変遷がたどれて、なかなか興味深く見ました。よく思うのですが、画家というのは、身を置く場によって、ほんとうに画風が変わるものです。どこに住むかによって、運命が決まる、と言っては言いすぎでしょうけれど。

「乳白色の肌」が有名なフジタですが、彼の描く「部屋」の絵が、妙に心に残りました。あの肌の色で塗られた漆喰の壁には、なんともいえない温かみがあります。日本家屋ではなく、洋館の内部のほうに私は心惹かれます。確か、ブリジストン美術館にも、部屋の内部を描いた彼の絵があった記憶があります。

色と言えば、「黒」の使い方も印象的。有名な「カフェにて」でも、中心の女性の真っ黒なドレスが効いています。

あと、フランスの彼の家の内部を飾っていたという、手描きのタイルが楽しい。

クリヤホルダーを売っていたので、購入しました。

c0025724_23484041.jpg


拡大してみるとわかるように、1枚1枚にタイトルが書かれています。

c0025724_23493832.jpg


左上から右へ「シャンゼリゼ」「牡蠣」「図書室」
左下から右へ「金」「美術館」「アンティーク屋」

で、このクリヤホルダーに紙を挟むと、こうなります。

c0025724_23522873.jpg


どういうことか、おわかりになります?

紙を挟んでも見えるところは、クリヤホルダーの1枚目の外側に印刷されています。
紙を挟んで白く見えるようになったところは、クリヤホルダーの2枚目の内側に印刷されているんです。

クリヤホルダーの本来の使い方をすると、つまり紙を挟むと、半分のタイルが見えなくなってしまうんです。

これって、しゃれたデザインなんでしょうかね。
私としては、使っているときも、タイルが全部見えたほうが嬉しいのですが。
[PR]

by foggykaoru | 2006-04-23 00:07 | ちょっとおでかけ | Trackback(1) | Comments(12)

トラックバックURL : https://foggykaoru.exblog.jp/tb/3820387
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
※このブログはトラックバック承認制を適用しています。 ブログの持ち主が承認するまでトラックバックは表示されません。
Tracked from The Palantir at 2006-04-24 20:31
タイトル : 藤田嗣治展
藤田嗣治といえば第二次大戦のときに「戦争賛美画を描いた人」という知識しかなく、それ以外の絵はどんな感じなのだろうと、とても興味があったので行ってまいりました。 平日の午後1時過ぎだったので、ゆっくり見られるかな~と思ったらとんでもない。入り口の前の芝生に..... more
Commented by infinitelight2 at 2006-04-23 18:51
私も日曜美術館を見て、フジタの作品、また見てみたいなあ、と
思いました。しかし、日曜美術館でさえ、忘れていて半分しか
見ることでず、再放送見るつもりが忘れました(^^;
このクリアホルダー、面白いですね~。
Commented by ケルン at 2006-04-24 12:49 x
きれいなクリアフォルダーですね。
紙を入れると見え方が変わるのも、面白いです。
パリの、有名な(名前わからない)(留学生の寮として建てられ、各国別に名前のついた建物)の日本館に、大きなフジタさんの壁画があり、それの修復&保護のための寄付を数年前に募っていました。
(特に私は思いいれもないのですが、たくさんの日本からの学生を迎えた・・・というような経緯を読み、ごくわずか、お小遣い程度で参加しました)

あまりちゃんと作品を見たことがない画家なので、そんな貴重な機会なら見てみようかな。
Commented by silverspoonsjp at 2006-04-24 21:03
こんばんは。TBありがとうございました。こちらからもTBさせて頂きました。

「クリアフォルダーの絵」(もはや私の中ではこのタイトル・爆)の部屋の作品群が一番好きでした。子供たちが先生と体操してる絵とか、不気味可愛くて。その部屋に飾られている人物画の目が全て「ロンパリ」(って今は言わないのかしら?)になってるのも好きでした。

これで混んでさえいなければ(泣
Commented by foggykaoru at 2006-04-24 22:07
infinitelightさん。
藤田展のことは頭の隅にあったのですが、弾みになったのは「日曜美術館」でした。
私みたいな人、多いんでしょうね。。。
Commented by foggykaoru at 2006-04-24 22:09
ケルンさん。
「日本館」です。メゾン・ド・サツマともいう。
私、あそこに入ったこと、何回かあるんですよ。
でも、絵は目に入らなかった・・・(苦笑)
しかも寄付してない。。。っていうか寄付を募っていたことすら知らなかった。。。ダメですねえ。
Commented by foggykaoru at 2006-04-24 22:12
銀の匙さん。
TBありがとうございます~
あの部屋の絵、面白いですよねえ。
私は子供の絵の中では「バゲットを持った女の子」が好きです。
藤田の子供の絵は、気持ち悪い顔してるけれど、不思議な存在感と魅力をたたえた子供、という点で、岸田劉生の麗子像に通じるものがあるかも。
Commented by Tak at 2006-04-26 23:09 x
こんばんは。
TBありがとうございました。
実は二回目です。。。

一度目の記事はこちら。
http://bluediary2.jugem.jp/?eid=610
TBが上手くできないのでURL載せさせてもらいます。

タイル画の「美術館」はさすがに私でも分かりました。
モナリザありますからね。
このファイル買ってくれば良かったな~
仕方ない、また行きますか!?
Commented by ふぃんふぃん at 2006-04-26 23:37 x
こんばんは。私もフジタ展行ってきました・・3回ほど(^^; 
期間限定の招待券がたんまり手に入り、みんなに配ったりしたけど
あまった券は自分で消化してきました。

展示はホント、すばらしかったですよね~。 
印象に残ったのは絵の変遷で、いちばん好みなのはタイルの絵でした。
晩年を過ごしたパリ近郊の家を訪ねてみたくなりましたよ。

あと好みとは違うけど、戦争画のクオリティーの高さには驚きました。
(というようなことを、自分の日記に書きたいと思いつつ、筆が進みませぇん)
Commented by foggykaoru at 2006-04-27 20:05
Takさん。
あっ、ごめんなさい、このブログ、リンクを貼ってない記事からのTBはできない設定にしてあるんです。
その旨、記事に書いてあったのですが、わかりにくかったようなので、右側に赤字で書き直しました。

1度目の記事、拝見しに参りますね♪
Commented by foggykaoru at 2006-04-27 20:07
ふぃんふぃんさん。
3回も! そんなに招待券をばらまいてるんですか?! だから混んでる?
>戦争画のクオリティーの高さには驚きました。
同感です。あの戦争画は、藤田にとって、名誉でこそあれ、恥ではないと思います。
あの絵を見て、好戦的な気分になる人、いないだろうし。
Commented by crann at 2006-05-12 19:11
かおるさん、秋田県立美術館にはすばらしい藤田のコレクションがあります。
10年ほどまえ、出張で訪れて驚愕、感激しました。
今でもあるのでしょうか・・・
Commented by foggykaoru at 2006-05-13 13:12
leiraniさん。
うーん、秋田県立美術館からの作品、そんなにあったかしら。。。
平田ナントカという、一時期藤田をかなり支援していた人の美術館からのはかなり目についたんですけど。

<< 『藤田嗣治「異邦人」の生涯』 パリ大学とオックスフォード大学... >>