ウェブスター著「あしながおじさん」
2006年 05月 13日
それはミュージカル作品としてです。たぶん、幼稚園か小学校低学年の頃。
主役はなんと、松島トモコ! ライオンに首を噛まれた後、しばらく「ミネラールむ・ぎ・ちゃ」と歌っていた・・・と言っても、お若い方にはわからないでしょうねー
彼女が「私の名前はジルーシャ・アボット~」と歌いながら踊っていた様子は、今も瞼の裏にあります。
で、その後、たぶん小学校3、4年生ぐらい?のときに、原作を読んだのでしょう。別に悪い印象はなかったはずですが、ただ「舞台と同じだ」と思ってそれきりに。
今回読み直してみて、その面白さに唸りました。ネタバレしていてもまったく退屈させません。いつまでも読み継がれているだけのことはあります。
そして、すぐにもう一度読みました。今度は「あしながおじさん」の立場に立って。これがまた面白い。手紙を読む彼の気持ちを想像すると、にやにやしてしまいます。
この面白さは子供にはわからないでしょう。
私が読んだのは新潮文庫で、昭和29年、松本恵子という人による翻訳。
この訳文がまた魅力的なのです。
学費を出してくれるお金持ちの老紳士に対する手紙ですから、丁寧な文体でなければならないのですが、それにしても、「私は美しゅうございます」とか、今の若い翻訳者が逆立ちしたって出てこないようなゆかしい文章。これ、もしも原文が"I am beautiful."だったとしたら(というか、きっとそうなのではないかと思うのですが)、日本語のほうが、それこそ「美しゅうございます」(^^;
未読の「続あしながおじさん」も読んでみたいです。
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by foggykaoru | 2006-05-13 13:05 | 児童書関連 | Trackback | Comments(14)
お嬢様奮闘記のようで、なんとなく親近感を覚えたのでした。
foggykaoruサンの感想を楽しみにしています。
続編のジルーシャのお友達が書いた手紙のなかの、ジルーシャとおじさんとその子供の絵がかなりいけてます。
お見逃し無く。
「あしながおじさん」を読むとなんだかちょっと一口つまみたくなりませんか?(笑)わたしには確かいつもそういう効果があるお話でした。「続~」も同様。
ジルーシャとおじさんとその子どもの絵・・・・・うふふ、ほんとかなりいい味です。
私も子供用の再話版をよんでから10年くらい後に新潮文庫を読みました。そうなんですよね、言葉がきれいです。
続あしながおじさん、最高! くれぐれも電車の中では読まないでくださいね♪
「続」は他の人たちからも薦められているので、楽しみです♪
映画ではあしながおじさんをフレッド・アステアが演じてました。
赤毛のアンと足長おじさん、どちらも読まずに学生時代をすごしてしまった女の子って、私にはちょっと、考えられないくらいの必読書だとおもうのです..。そうか、そうですね、なんか無償に読みたくなっちゃいました...!
ああよかった。いつものあきさんで(^^;
新潮文庫のカバーの内側に折り込まれたところには、その、フレッド・アステアの映画の写真が載っています。
うーん、、、もちょっとかっこいい人のほうがいいなあ。
アステアはダンスは最高なんだけど。
私のイメージは、トミー・テューン(ブロードウェイの大スター)。背が高くて脚が長くてハンサム(^^)
(私にとっては、アステアよりも、レスリー・キャロンのジュディがもっとイメージはずれでした)