人気ブログランキング | 話題のタグを見る

小ツバメのデビュー

小ツバメのデビュー_c0025724_19343698.jpg「日本のノーフォーク」と銘打って、カヌーで川下りをした先日のイベントには、実は大きなサプライズがありました。

それは「ツバメ号」ならぬ「小ツバメ号」のお披露目。

実践派ランサマイトとして常に周囲をリードしておられるMさんとNPさんが、完成したてのディンギー(小型ヨット)「小ツバメ」を持っていらっしゃったのです。
しかもこの船、なんと自作。
そういうことをさせてくれる、専門の工房があるのだとか。
世の中って、広いですねえ。

小ツバメのデビュー_c0025724_19383818.jpgイベントに遅刻していった私たちは、残念ながら1日目の昼に行われた進水式には参加できませんでした。

そこで2日目、キャンプを撤収して、川下りを始める前に、「小ツバメが帆走しているところを見せて~!」と必死におねだりし、願いが聞き入れられたわけです。

マストを立て、帆を張り、かじをとりつけます。

帆は、もちろんこだわりの「茶色」
そのてっぺんにはツバメの三角旗が誇らしげに翻ります。

ティティは、もと半ズボンだった青いサージのきれからツバメをきりぬき、きりぬいた型を白い旗の上にのせて、旗に、型そっくりの穴をあけた。それから、その穴へ青いツバメをあてはめてすっかりぬいつけた。(「ツバメ号とアマゾン号」より)

小ツバメのデビュー_c0025724_19515546.jpg「この記述通りに旗を作るのは、非常に苦しい作業だった」とはMさんの言葉。

確かに、考えただけで、相当面倒臭そうです。
白い三角の布の両側に、青いツバメをアップリケするほうがずっと簡単。
にわかに疑問が湧いてきました。
ランサムって針仕事が得意だったんでしょうか?
それとも、自分では一切やらなかったから、どんなに大変な作業なのか、想像できなかったのでしょうか?(笑)

この写真だと、いい感じにたなびいていますが、実際はほとんど無風状態だったのです。
今になってみて、口笛を吹くことを思いつかなかったことに気が付きました。
うーむ、ランサムオタク道はまだまだ先が長い。。。

小ツバメのデビュー_c0025724_19573963.jpg熱い視線が注がれた小ツバメは、Mさんを乗せて、静かにのろのろと出航しました。
途中で何回か完全に停まり、最後は「かじを右・左・右・左・・・と連続して切ることによって漕ぐ」という、ヨットにあるまじき方法(!)で帰還。
スピードが出ていなかったお陰で、写真を撮るのが楽でした(苦笑)

でも、私は堪能しました。
「ツバメ」の名を持つ茶色の帆の小帆船が帆走するさまを、この目で見ることができたのですから。
間切るところは次回見せていただきましょう。

最後にMさんの名言をご紹介。
「ランサムの未完の作品は、実は『Swallows in Norfolk』だったのよ♪」

by foggykaoru | 2006-06-02 20:21 | ほんとうの生活 | Trackback | Comments(7)

Commented by いーろら at 2006-06-03 01:30 x
その名言は聞き損ねました。
私としては「わたしたちの湖」で茶、白、赤の小帆船が並んで帆走するのが、ランサムの未完の作品だったと思いたいところですが。
Commented by foggykaoru at 2006-06-03 18:01
いーろらさん。
ランサムの未完の作品はね、きっとたくさんあるんです♪

次にディンギイを自作なさるのはいーろら家ではないかと睨んでいるんですが、赤白どっちになさるご予定ですか?
Commented by KIKI at 2006-06-03 22:38 x
最初のイベントでいきなり小ツバメが出てきたので
ほんと「え?みんなこんな熱心で帆船を保有!?」
とドキドキしました(笑
かおるさんのお誘いでいいものが見られましたよ。ほんと♪
Commented by 海雀 at 2006-06-04 02:46 x
うーん!
その場にいられなくて残念・・・
ディンギーは帆船のゆりかごです、海に一番近いところで帆走できるのがいいでね!
Commented by foggykaoru at 2006-06-05 20:54
KIKIさん。
いやいや、「みんな」なんてとんでもない。
KIKIさんは、初めてのイベントで、いきなり一番熱くて一番深いランサマイト魂をご覧になったわけなんです。

・・・・・・引きませんでした?(爆)
Commented by foggykaoru at 2006-06-05 20:57
海雀さん。
こちらでははじめまして!
>海に一番近いところで帆走できるのがいい
そうそう!!
小ツバメにはまだ乗らせていただいてないけれど、「日本のコニストン」で別のディンギーに乗せていただいたとき、そう思いました。
鬼号みたいに寝ることができるヨットと、どちらがいいのか、すごく悩むところです。
Commented by いーろら at 2006-06-08 01:14 x
遅くなってすみません。

> 次にディンギイを自作なさるのはいーろら家ではないかと睨んでいるんですが、
> 赤白どっちになさるご予定ですか?
次にディンギイを自作するのは、minnow家と一緒に(ウチより先に)小燕号建造に携わっていたNP家で決まっているそうです。白帆というのも決まっていると聞きました。
紅帆について慎重に検討中です。
名前
URL
削除用パスワード

※このブログはコメント承認制を適用しています。ブログの持ち主が承認するまでコメントは表示されません。

<< 旅バトン ウェブスター著「続あしながおじさん」 >>