日本のコニストンに行ってきました
2006年 07月 18日

イングランド北部ならぬ本州北部の某所に、南北に細長い湖があるのですが、そのほとりに、自然を極力破壊しないようにという配慮のもとに作られた、とても素敵なキャンプ場があります。
私自身は今回で3度目のキャンプですが、ARCとしてここにお世話になっているのは、(よくわからないけれど)少なくとも10年くらい前からなのではないかと思います。
今回、このキャンプ場を発見したご本人から、そのときのいきさつをうかがったので、ここにご紹介します。
とりあえず、「湖畔にある、直火OKのキャンプ場」を探したのだそうです。
そして、このキャンプ場を見つけて、「近くにヨットを借りられるところはありますか?」と問い合わせたところ、
「ヨットならうちにあります」

このキャンプ場の凄いところは、それだけではありません。
対岸に目をやれば、カンチェンジュンガが堂々たるその雄姿を見せていますし、さらに、この湖には島もいくつかあるのですが、その中の1つがヤマネコ島なのです。なにしろその島には「隠された港」があるのですよ!(2枚目の写真の、水中に没した木立の向こう側に見えるのがヤマネコ島)
これはまさしく私たちのためのキャンプ場だ!
というわけで、夏になるとランサマイトたちは北を目指すのです。

ふだん私たちがテントを張る場所が水没していたこともあり、参加者のほとんどがバンガロー泊になり、また、「自分たちの手で石を組んでかまどを作る」という一大ポリシーも、大雨の前には曲げざるを得ず、土人キャンパーたちの使う、屋根付きのおしきせのかまどを使うことを余儀なくされました。
それでも、雨の合間に帆走できたし---正確に言うと、帆走できる人にディンギイに乗せてもらえたということです---、手漕ぎボートで出かけ、水かさが増したことによって普段とは様相を一変させた湖の探険をすることができました。(3枚目の写真は、ヤマネコ島の隠された港で休憩する探検家たち)
「雨プロ」として素晴らしい企画だったのは「バウムクーヘン作り」。
「こんなにいぶされてたら、薫製になってしまうのではないか」と心配したのですが、4時間かけて焼き上げたそのお味はなかなかのものでした。

「あらしの後にはおかゆでキマリ」と言い合いながら食べたオートミールも格別だったし。
身も心も十二分に幸せを味わったキャンプでした。
・COOTさんによる探検家なリポートはこちら
・KIKIさんによるロジャなリポートはこちら
・Titmouseさんによるティティ気分の水位&景色の比較リポートはこちら
・日本のコニストンでの「長い冬休み」はこちら
by foggykaoru | 2006-07-18 20:23 | ほんとうの生活 | Trackback(2) | Comments(20)



ステキなキャンプのレポートありがとうございます(^^)
うわー、「隠された港」まであるなんて完璧ですね!
ああ、すばらしい。4時間の力作バウムクーヘンもおいしそう!
私も食べたい(^^)

2枚目の写真が今回のメインだったと思います!
(1枚目ももちろんだけど、もう初めてではないし次もあることがわかっているから)
近くで見ているときは、柳の枝ぶりと葉が美しいのに見とれて、
ハムレットのオフィーリアが水に落ちたところの描写
(「柳が白い葉裏(はうら)を水に映しているあたり・・・」)を
思い出していたのですが、水中にはまるで小さい水の精がいそうだったし、この写真のように水中から木が生えている様子は、指輪の2巻(?)木が洪水を起こすところでした。
あんな眺めはそうそう見られないでしょうね。
本当に、素敵な体験ができました。
私は行ったのが初めてだったので普段がどうなのかは
知らないのですが、沈んだ木々や草などの元陸地が
存在する水面下を眺めるのが面白くてウットリしてました。
ミュージカル曲を聴けたのも素晴らしい体験でしたよ♪
旅行前なので気がせいちゃって。
今回のこの記事は、あの湖がコニストンになったいきさつにポイントを置いて、キャンプの中身は軽く流しました。
KIKIさんはじめ、他の人たちもいろいろ書いてくださるのが楽しみです♪

日本でも楽しい?いきたいなー。

>3枚目の写真もなかなかのものだと思うんですが。
出演者なのでノーコメント(嘘)
ランサムの挿絵っぽいですね。
緑がみずみずしくてとってもいい感じです。
>ウルシのせいで、隠された港の奥を探険できなかったのは、ちょっと残念でした。
そうですね。
冬には、これ全部に登れるんだったなあ・・・という感慨をもって眺めていました。水で登れないこともあれば、雪におおわれて潅木も茂みも平気なこともある。いろんな姿がわかって嬉しいですね。
こちらからもTBさせていただきました。(いやー、初めてなので思ったより難しかったです。)
TBありがとうございました♪
>「好きな名前を付けてください」
さすがあのオーナーさん!
たとえランサマイトでなくても、もともとセンスがランサム的な人というのはいるものなのですね。


あらら、ではちょっと文面を変えますね。

(よく話題になってる、TBって、何ですか?)
「キャンプ場の発見者」なんて、名誉なかんじです。
>「好きな名前を付けてください」との答えだったそうです。
このあとの展開で心に残っているのは、「ええ? ほんとに、名前がないんですか? じゃあ、ヤマネコ島にします」と言ったら、次に会ったときには、
「あの、『ウミネコ島』ですがね。」と、(ちょっと間違えているが)当たり前のように、わたしたちが命名した名前で呼んでくださったことです。
ディクソンさん、万歳!
Minnow
>「キャンプ場の発見者」なんて、名誉なかんじです。
だってほんとうに発見者ですもの♪
>当たり前のように、わたしたちが命名した名前で呼んでくださった
さすが、「素晴らしい土人」ですね~
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