東欧マニアにお薦めの本
2006年 09月 12日
上下巻合わせてほぼ1000ページに達する長編小説です。
この忙しいときに、こんな厚い本を貸してくれた友よ、ほんとうにありがとう(爆)
そして、この忙しいときに、こんな厚い本を睡眠時間を削ってまでして2日で読み切る私は大馬鹿者です。おかげで昼間は頭が使い物になりませんでした・・・。
ヨーロッパの歴史に憧れを抱いているアメリカ人にウケるエンターテインメント、という点で「ダ・ヴィンチ・コード」と同じタイプの小説。
「ダ・ヴィンチ」の場合は、上巻を終わった時点では最高に面白かったのが、最後は尻すぼみになってしまったのですが、この作品の面白さは、最初から最後までずっと同程度でした。
ホラーの味付けもあるのだけれど、全体的なムードは案外ソフトなので、私は旅情ミステリーとして楽しみました。
東欧に興味のある人、東欧を旅したことがある人、旅してみたい人にお薦め。
そしてメインサイトの協力者である友よ、これは貴女のための本かもしれません。
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息を呑むほど面白い部分もないかわりに、尻すぼみにもならなかったのは、テーマが吸血鬼ドラキュラであることと、主人公が存命である点が、冒頭から明らかにされているためだと思います。意外性が無いから、一気に盛り上がることもないけれど、一気に盛り下がることもない。
そのドラキュラの描かれ方が、実は一番気に入らなかった点でして。
あまりにもステレオタイプなのです。
でも、だからと言って、これ以外の描き方をしたら、作品が根本から違うものになってしまうので、しょうがないのですけれど。
この作品に登場するのは
この町
このあたり
この町(宿は関係無いです)
この町
この僧院
この僧院
などです。
ルーマニアの地名がけっこう謎です。
たとえば、繰り返し出てくる湖。「地球の歩き方・ルーマニア編」の地図には載っていません。湖とはいっても、かなり小さいもののようです。
また、ドラキュラの城と言えば、ブラショフという町にあるブラン城だとばかり思っていたのですが、この作品に出てくる城は違うもので、ブラショフよりもかなり南に位置するようです。
by foggykaoru | 2006-09-12 21:32 | 西洋史関連 | Trackback(1) | Comments(11)

図書館に予約したところ順番待ちが百何十番目かで、すっかり忘れたころに連絡がありました。 多分書評を読んで「面白そう」と思ったから予約したのでしょうが、内容も忘れていたので、吸血鬼モノだったのにまずびっくり(驚くなよ>自分)。 といってもホラーというより「ダビンチコード」のような歴史ミステリといった方が近いでしょう。 16歳の少女が父の書棚で偶然手に取った一冊の本。 この本を発端に、失踪した父を探す娘の物語と、1950年代に同じく失踪した恩師ロッシ教授を探す父の物語、1930年代に本の謎を追う若き日の...... more

ところで、ブラショフ⇒シギショアラかなあ(すごいあいまい)は欧州有数の景勝地だそうです。ユーレイルガイドにそうかいてあった。
スイスの何チャラ鉄道とか、フラム鉄道(オスロ~ベルゲンのフィヨルド見物の名所)とかと並んでのっててびっくりしちゃった。

会社のランチで、ダビンチコードのオタク話をきいて、よまなきゃーって思ってたし、でもこっちはまだ文庫本ではでてないんだよね?うーん。でもみたい。
ふゆきは最近、海外はまるでいってません。(ってBBSにかきなさいって?)
昔はあれだけふらふらしてたのになあ。

いいえいいえ、この忙しいときに読み始める私がいけないんですから。
日曜日に、疲れていてなんにもしたくないなあと思って、ごろごろしながら読んだら、1冊半読んでしまい、いくらなんでもこれ以上夜更かしをしたらまずいと思ってやめたんです。
わりときちんと縦に読んだのに、読めてしまったということは、相当読みやすいということだと思います。
私は「地球の歩き方・ルーマニア編」を持っているから、シギショアラからかなり離れていることがわかったんです。
普通の人はルーマニアの地図なんか持ってないから、わかりっこないですよ。
ルーマニア人のお友達がいらっしゃるんですか!? スゴイ!