人気ブログランキング |

辛島宜夫著「影絵のモーツァルト」

2006年はモーツアルト生誕250周年、なのだそうだ。
ウィーン産ミュージカル「モーツアルト!」の中の何曲かを耳にする機会があった。舞台を見てないからなんとも言えないけれど、サリエリの陰謀こそないものの、往年の名画「アマデウス」のモーツアルトのイメージからはそう遠くなさそう。

というわけで、私の中ではちょっとだけモーツアルト・ブーム。古本屋でこの本を買ってしまったのもその流れである。

各章が短いから、暇を見つけてちょこちょこ読むのにぴったり。
ミュージカルの登場人物のほとんどに関して言及があるから、ミュージカルをきっかけにモーツアルトに興味を抱いた人には楽しめるだろう。

いちばん面白かったのは、モーツアルトの死因に関する考察。
彼は子どもの頃、腸チフス、猩紅熱、リウマチ性疾患、そして天然痘と、立て続けに大病にかかっている。よくも死ななかったものだが、それが彼にダメージを与えていることは想像に難くない。
当時、かつらの消毒剤にはヒ素酸化物が含まれていたらしい。
彼が好んだのは甘口ワイン。ワインを甘くするのには鉛の添加物が使われることが珍しくなかったらしい。
医学マニアである父レオポルトの処方する薬を、彼はしょっちゅう飲んでいた。でも、当時の医学の知識などというものは、間違いだらけ。だから、その薬がモーツアルトの命を縮めた可能性はおおいにある。
ということで、長年にわたり、さまざまな毒物を体内に蓄積したことによる中毒死ではないか。

他のモーツアルト研究書に書かれていることなのかもしれないけれど。

著者は占いの大家らしく、占星術とかタロット占いによる結果も書いている。なんでも「おおっ!」とびっくりして大納得の結果らしい。
もしかしたら、それこそがこの本の目玉なのかもしれないが、当方にその知識が欠けているので、何が何だかわからない。。。


この本に関する情報はこちら

by foggykaoru | 2006-11-25 08:24 | 伝記・評伝

<< 「オオバンクラブの無法者」 ファージョン作「ムギと王さま-... >>