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林望著「イギリス観察辞典」

この本に関する情報はこちら

リンボウ先生がいろんなところに書き散らかしたイギリスに関するエッセイを集めたもの。ただ集めただけではなくて、冗談半分で「辞典」という体裁にしてある。長い項目で数ページ、短いものだと1ページそこそこなので、暇を見つけてちびちび読むのにぴったり。

イギリス好きなら楽しく読める。
イギリス好きでない人には面白くないかも。

ある国のセールスマンとしてうってつけなのは、「その国の専門家ではないけれど、その国の事情に詳しくて、その国に親近感を抱いている、筆の立つ知識人」だと思うのです。その好例がリンボウ先生。
いつも彼の本を楽しみながら、こんな腕利きのセールスマンを抱えているイギリスに、一種の羨望というか、嫉妬すら覚えてしまうのが、イギリス好きながらもフランス贔屓でもある、コウモリ女の私なのです。

この本のツボは3点。

1) 古い牧師館に泊まる
牧師館に限らず、古い建築物に手を入れて、泊まれるようにしているのだそうな。
管理しているのはランドマーク・トラストという財団。
泊まってみたいなあ。
仲間を集めてそういうところでまったりしてみたい。

2) ウナギ
ケンブリッジからイーリーにかけては真っ平らな土地で、しかも湿地。干拓してかなり改善したものの、今もその名残の沼地が多く、ウナギがたくさんいるそうだ。
「イーリー」という地名が「ウナギ」に由来するということは聞いたことがあったけれど、そこまでイギリスとウナギの関係が深いとは思っていなかった。



3) サマーハウス
ちょっと長いけど引用します。
ヴィクトリア時代の建築のめざましい特色の1つに、ガラスを多用して明るい空間を室内に求めたことがある。(中略)ちょっとした貴族の館などには、サマーハウスと呼ばれるあずまやがあることがある。涼しい半日影に、ガラス張り温室風のこしらえで、ゆったりしたテラスには籐椅子なんかが置いてある。

・・・こっ、これ・・・子どものときからよく知ってる!  

北極だわ!!

by foggykaoru | 2007-04-25 20:30 | エッセイ

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