人気ブログランキング | 話題のタグを見る

「ハヤ号セイ川をいく」

この本、GWに読んだんです。感想文を書く暇がなくて、こんなに時間がたってしまいました。これ以上引っ張ると何も書けなくなりそうなので、大焦りのポストです。

ランサム愛読者の間で非常に評判のいい本なので、いつか読まなくちゃと思っていました。

読んでみて納得。ランサムの世界にすごく似ているのです。
同じ系列の本としては「シェパートン大佐の時計」を始めとするダーンリーミルズを舞台とする三部作、そして「この湖にボート禁止」があります。この中で私がいちばん好きなのは、ダーンリーミルズシリーズの第二作「ハイフォースの地主屋敷」かな。(ほんとうの船好きは第三作の「シーペリル号」を選ぶのかも。) 一度しか読んでいないので、記憶が薄れてしまっているのですが。

これらの作品のうちで、いちばんランサムの世界に近いのはこの「ハヤ号」かも。
川とか船が出てくるだけではなくて、休暇中の話だということが大きい。

クライマックスがどんどん盛り上がる、というか、どたばたします。
作者ピアスは、かの「トムは真夜中の庭で」で有名な作家ですが、彼女のデビュー作がこの「ハヤ号」なのだそうで。
だからだかなんだかわからないけれど、最後の解決編の筆致が妙に素人臭いような気がするのは私だけ?

でもそのどたばた感は、もしかしたら翻訳に原因があるのかなとも思います。
よく覚えていないんですけどね。
とにかく、翻訳がちょっと・・・と思ったような気がします。
細かいことは忘れたけれど。曖昧でごめんなさい。

不思議なのは
「ミス コドリング」
という表記。
「ミス・コドリング」じゃなくて「ミス コドリング」なのです。
「・」も「=]もない、完全な空白マスというのは、とても珍しいと思うんですけど。

この本に関する情報はこちら

by foggykaoru | 2007-05-23 20:38 | 児童書関連 | Trackback | Comments(2)

Commented by s_numabe at 2007-05-25 00:45
大昔のことなので、確かめずに記憶で書いてしまいますが、この「ハヤ号セイ川をいく」は翻訳がよろしくない。そもそも邦題からしてセンスが感じられませんね。
これとは別に、抄訳ですが「ミノー号のぼうけん」という題で出ていた別の翻訳のほうがはるかに上出来で、わくわくしながら読んだものです。妹のところに両方ともあるはずなので、いずれ読み比べてみようと思っています。
Commented by foggykaoru at 2007-05-26 20:29
ぬまべさん。
あっ、やっぱり翻訳良くないですか! よかった~、、、って何がいいんだか(苦笑)
>「ミノー号のぼうけん」
おっ、そんな本があるなんて初耳です。
抄訳のほうが出来がいいなんて、珍しいですね。
名前
URL
削除用パスワード

※このブログはコメント承認制を適用しています。ブログの持ち主が承認するまでコメントは表示されません。

<< 海賊とルパン 異世界バトン >>