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「九年目の魔法」

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「ハウル」の作者ダイアナ・ウィン・ジョーンズによるファンタジー。
友人・ネタ大明神にフランス語版「ハウル」のことを話したら、何を思ったか、貸してくれました。

で、読み始めたら、、、
「ハウル」のときもそうだったのですが、むじゅかしいしゅ。。
自分はおそろしく頭が悪いんじゃないかと思ってしまうくらい。
それでも今までには、何がなんだかよくわからないままに物語に引き込まれていく、ということはままありました。「ふくろう模様の皿」とか「光の六つのしるし」とか。
でも、この作品にはあんまり吸引力を感じないみたいです私は。
浅羽さんの訳は期待していたとおり、なかなか切れ味がいいのだけれど。

なぜなのか?





まず、主人公の身に起こったことが、魔法の力によるものなのかどうかが、ずっとはっきりしません。
「いかにも魔法らしい」ことは一切起こらないのです。
もしかしたら、主人公の頭がおかしくなっただけなのかもしれない、、と思わせる程度のことばかり。

結局は魔法だったということになるのだけれど、それが1人の魔女のなせるわざだった、というのがつまらない。
微妙に不思議な世界を描くのなら、その根源は、もっと大きな計り知れないものであってほしいのです。「ふくろう模様の皿」のように。
しかもこの魔女、あんまりキャラが立っていないのです。せめて「敵ながらあっぱれ」という存在であってほしかった。

それにしても、この主人公の身の上は「ハウル」のソフィーと似ています。
「母親」の名に値しない自分勝手な母親のもとで耐える娘が、行きがかり上、魔女に目をつけられて、さらにいろいろ苦労する。

ダイアナ・ウィン・ジョーンズの女性観って・・・?
彼女の他の作品は知らないし、たぶんもう読まないだろと思うのですが、その生育歴が気になります。

いったいどういうお母さんに育てられたんだろ。

by foggykaoru | 2007-06-27 21:01 | 児童書関連

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