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ミス・ポター

ビアトリクスがポターなのに、ハリーがポッターなのはなぜ?
ということはおいといて。

観てきました。

お目当ては も・ち・ろ・ん ビアトリクスでもピーターでもなくて、英国湖水地方。
また、主演の2人が、以前「恋は邪魔者」というラブコメで息の合ったところを見せてくれたレニーとユアンであるという点にも注目してました。
友人と、「あの2人はきっとウマが合って、仕事がやりやすいのだろう」とか「今回はあの作品ほどは気楽に演じられなかっただろう」と言い合っていたのですが、あとでプログラムを読んだら、「『恋は邪魔者』は現代ものとスタイルの違うコメディーだったから、けっこう難しかった」ですって!
演技とは奥が深いものです。

さてさて、肝腎の「ミス・ポター」です。
画面に湖が映ると、どうしても役者そっちのけになってしまう(苦笑)上に、筋も知っていたので、あっさり観られるかと思っていたのです。でも、予想以上に感動しました。
しみじみと目頭が熱くなるにもかかわらず、非常にテンポが良いという、希有な作品。

子どもの頃に愛読した物語の舞台が実在するということと、しかも、実際にその土地を訪れてみると、子どもの頃に想像した以上の美しさをたたえていることは、ランサム愛読者に与えられた最大の幸運の1つなのではないかと、かねがね思っていたのですが、その幸運の多くの部分をポターに負っているのだということを、今回この映画を観て痛感しました。一応、ポターの功績は以前から知ってはいたのですけれど。映像というのは大した表現手段です。

ランサム読者の幸福はさておいても、今の湖水地方でロケをすれば、それがそのままポターの時代の湖水地方として使えるという事実は、英国が世界に誇れること。これは優れた観光映画であり(注)、実際、英国政府観光庁が協力してます。この映画が公開される前にランサム仲間が「これからしばらく湖水地方はめちゃくちゃ混むだろう」とため息まじりに言っていましたが、9月に行ってきた別の友人によると、それはすでに現実のものとなっているようです。

 嬉しさも 中くらいなり おらが湖(うみ)

おそまつ!

この映画の公式サイトはこちら


(注)
「優れた観光映画である」というのは、「美しい景色がたくさん見られる」という意味ではありません。物語の大部分はロンドンが舞台です。湖水地方はせいぜい2割ぐらい。
観光キャンペーンとしての最強のポイントは、「英国には、このような美しい自然環境を、自らの手で守ろうという伝統がある」というメッセージなのです。


ミス・ポター@映画生活

by foggykaoru | 2007-10-01 21:33 | 児童書関連

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