ミス・ポター
2007年 10月 01日
ということはおいといて。
観てきました。
お目当ては も・ち・ろ・ん ビアトリクスでもピーターでもなくて、英国湖水地方。
また、主演の2人が、以前「恋は邪魔者」というラブコメで息の合ったところを見せてくれたレニーとユアンであるという点にも注目してました。
友人と、「あの2人はきっとウマが合って、仕事がやりやすいのだろう」とか「今回はあの作品ほどは気楽に演じられなかっただろう」と言い合っていたのですが、あとでプログラムを読んだら、「『恋は邪魔者』は現代ものとスタイルの違うコメディーだったから、けっこう難しかった」ですって!
演技とは奥が深いものです。
さてさて、肝腎の「ミス・ポター」です。
画面に湖が映ると、どうしても役者そっちのけになってしまう(苦笑)上に、筋も知っていたので、あっさり観られるかと思っていたのです。でも、予想以上に感動しました。
しみじみと目頭が熱くなるにもかかわらず、非常にテンポが良いという、希有な作品。
子どもの頃に愛読した物語の舞台が実在するということと、しかも、実際にその土地を訪れてみると、子どもの頃に想像した以上の美しさをたたえていることは、ランサム愛読者に与えられた最大の幸運の1つなのではないかと、かねがね思っていたのですが、その幸運の多くの部分をポターに負っているのだということを、今回この映画を観て痛感しました。一応、ポターの功績は以前から知ってはいたのですけれど。映像というのは大した表現手段です。
ランサム読者の幸福はさておいても、今の湖水地方でロケをすれば、それがそのままポターの時代の湖水地方として使えるという事実は、英国が世界に誇れること。これは優れた観光映画であり(注)、実際、英国政府観光庁が協力してます。この映画が公開される前にランサム仲間が「これからしばらく湖水地方はめちゃくちゃ混むだろう」とため息まじりに言っていましたが、9月に行ってきた別の友人によると、それはすでに現実のものとなっているようです。
嬉しさも 中くらいなり おらが湖(うみ)
おそまつ!
この映画の公式サイトはこちら
(注)
「優れた観光映画である」というのは、「美しい景色がたくさん見られる」という意味ではありません。物語の大部分はロンドンが舞台です。湖水地方はせいぜい2割ぐらい。
観光キャンペーンとしての最強のポイントは、「英国には、このような美しい自然環境を、自らの手で守ろうという伝統がある」というメッセージなのです。
・ミス・ポター@映画生活
by foggykaoru | 2007-10-01 21:33 | 児童書関連 | Trackback(2) | Comments(14)
…私は泣きすぎで今も目が痛くてシバシバしています。
もう一度、今度は景色やインテリアをメインに見てもいいな、とも思いました。
ゲーテの多種多様は有名です(^_^;)
日本では百年前どころか、僅か数十年前の光景でもセットとCGがないと再現できません
昭和の風景を保っているのは明日香村ぐらい(規制により電柱は木製です)…
それ以前の光景となると伊勢神宮のような、いにしえの寺社になってしまいます
宗教施設だから、乱開発から守られました
環境や自然を守るって難しいですね
それだけに、ビアトリクス・ポターの功績の大きさを感じます
うんうん、恥ずかしながらこの映画を見るまでそのことに思いが至りませんでした。
湖は湖のままずっとそこにあるものだと・・・。でもそんなことないですよね、守ろうという人の意思がなければ。
今年ヨーロッパに行って思ったのもそのこと。一度失ってしまった風景は元には戻らない。今日本に残っている景観を大事にしなければ、と大理石の寺院を見上げながら思ったものです。日本の景観はヨーロッパに比べてもはるかにはかないものですからね。
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ところでTBしたいのですが、どうしたらいいのでしょうか? 普通にはできないのかしら?
以前も書いたけど、日本人がピーター・ラビット目的で湖水地方におしかけるのは、ちょっと癪だったんです。
でも、あんなに恩があるんじゃ、しかたないかも。
日本は自然がとても美しい国なんですよね、ほんとうは。ちょっと気を付けたら、素晴らしくなるのでしょうに。
トラバ、こちらからさせていただいたので、それを見て来てくださったのかと思っていたのですが、今見たらまだ反映されていない模様。
もう一度トラバしたほうがいいかしら?
Tarn Howeはすぐにわかったんですが、ヤマネコ島ははっきりとは確認できてないんです。だからもう1度ぐらい、大画面で観たほうがいいかな。
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