人気ブログランキング |

恩師の思い出

このブログの主たる目的は読んだ本の記録なのですが、今日は普通のブログみたいなことを書きます。


c0025724_743588.jpg大学時代の恩師が亡くなったことを知らされました。
まだ60代の若さでです。
私が3年生のときに新任でやってきたアルザシアン。
若くて颯爽としていて、しかも授業がとても面白くて、毎週楽しみにしていました。

その後すっかりご無沙汰していたのが、去年のちょうど今頃、偶然お目にかかる機会があって、久しぶりにご挨拶をさせていただいたのでした。(あちらのほうは私のことなんか覚えていらっしゃらなかったようですが)
そのときはとてもお元気そうだったのに。

年をとるということは、知っている人を失っていくことでもある。
このことを痛感させられました。


ここで追悼記事がわりに先生の授業の思い出のご紹介。

いちばん鮮烈だったのは和文仏訳の授業。
教材は宮澤賢治の「オッペルと象」でした。
冒頭の「オッペルときたらたいしたもんだ」の一文をどう訳すかということだけで、どれだけ時間を費やしたことか。
まず、「オッペル」。これをどうするか。Opel? Oppel?
ノン!ノン!ノン! 
オッペルなんて名前はフランス人になじみがないから不可である。
フランスっぽい名前に変えなくてはならない。
Aubert(オベール)にするんだ!

固有名詞まで変えるなんて・・・!と目が点になったことを今もはっきり覚えています。

その後、そういう流儀がフランスではごく一般的であることを、だんだんと知りました。

興味のお有りの方はフランス語版「指輪物語」フランス語版「長い冬休み」をご覧下さい。

================
関連記事
続・恩師の思い出
追悼の会に出席して

by foggykaoru | 2007-11-06 20:47 | バベルの塔

<< 「セロ弾きのゴーシュ」はなぜゴ... ブロックルハースト・グローブの... >>