「モンテーニュ通りのカフェ」を観ました。

このブログで映画に言及するのは、原作ものであるか、言語ネタであるかのどちらかなのですが、これはどちらでもありません。
ああパリっていいな、また行きたくなっちゃった、、ということで。だから旅ネタでしょうか。

このGWは何がなんでも観たいと思う映画がなくて困ったなと思っていた(嘘です。別に困りません)のですが、この映画のことを聞いた瞬間、「これだっ!」と思いました。

原題の「Fauteuils d'orchestre(=オーケストラ・シート)」のほうがぴったりくるのですが、映画が始まる前、初老の男性客が「モンテーニュ通りには何回も行ったことがあるんですよ」と知り合いらしき人に話していました。
うーん、なるほど、そういうことで観に来るということもあるのね。
何を隠そうこの私、パリに行った回数を数えなくなって早ウン年ですが、「モンテーニュ通り」と言われてどこだかわかりませんでした(汗) たぶん初めてパリに行ったときは、そのあたりをかすめたのではないかと思いますが。
私は高級ブティックのウィンドーで500ユーロ以上する帽子を見て目をむく主人公ジェシカと永遠に同類です(苦笑)

フランス工房ジャーナルさんによると、この映画、おととしの作品だそうで。
いい映画なのに、どうしてそんなに長い間ほっておかれて、そのあげく、あんな小さな映画館1館だけでしか上映されないのでしょう?
ル・シネマでやっても不思議はない。
ル・シネマだけでは手が回らないのか。
派手か地味かと問われれば、そりゃあ間違いなく地味な映画です。大事件もアクションもない。
でも、40才以上の人、特に女性には絶対に楽しめます。
大人のための娯楽をもっと大事にせい! 少子・高齢化なんだよ日本は。

そうそう、ひとつだけ、言語ネタがあったんでした。文化ネタと言うべきかもしれませんが。
字幕で「安い家具」となっていた台詞があるのですが、フランス語は「「イケ○の家具」だったので、ちょっと反応してしまいました。北欧のあの有名なメーカーです。
つい先日、ヨーロッパの階級意識の根強さについて友人と話したのですが、友人の知り合いがヨーロッパに住むことになり、アパートにイ○アの家具を運び込んだところ、大家さんに「うちのアパートにはそんな人に住んで欲しくない。出ていってくれ」と言われたのだとか。
このメーカー、日本ではオシャレっぽいイメージですが、かの地ではそういう位置づけなのです。

映画を観た後、東急本店でやっていた「パリのカフェ展」なんてところにふらふらと行ってしまいました。知ってることばかりだったし、紹介されているカフェのほとんどは前を通ったことがある(入ったとは限らないが(自爆))から、600円も払って見る必要はなかったですけどね。フジタ・ツグジがデザインしたカフェのメニューは興味深かったけれど。招待券をお持ちの方はぜひ。GW限定企画です。

展示室から出たところでは、パリ関連本を売っていて、雑誌「pen」の「パリ美術館特集号」を買ってしまいました。便乗商法にしっかりのせられたわけです(苦笑)

おお、最後の最後にようやく本の話題になった。めでたしめでたし。

この映画の公式サイトはこちら
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by foggykaoru | 2008-05-04 22:19 | 観もの・聞きもの | Trackback | Comments(18)

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Commented by むっつり at 2008-05-04 23:21 x
関西では神戸のポートアイランドにイ○○の家具屋さんが出来て話題ですが…
むこうでは、そんな扱いなんですね
勉強になります
Commented by foggykaoru at 2008-05-05 09:48
むっつりさん。
私も友人から話を聞いたときはびっくりしました。
でも、この映画が証明してくれたわけで。
関東では幕張にあります。オープン当時はちょっとしたブームだったようですよ。
Commented by ドミノ at 2008-05-05 21:35 x
イケ○は、メーカーっつうか「ホームセンター」ですからね・・・

あそこの商品はメーカーブランドとは見なされないんでしょうね。
スーパーやホームセンターのプライベートブランドものとか、
「ドン・キ★ーテ」や100均の商品、というイメージに近いのかも知れないです。

まあ、日本だったら別に、家中100均グッズでコーディネートしていても
「出て行ってくれ」とは言われないと思いますが。
Commented by sugachan2 at 2008-05-05 21:58 x
イ○○は横浜の第三京浜港北出口ちかくにもあります。うちから結構近いですが、近所の道路はすごい混雑です。たしかにホームセンターですね。ただ、北欧というだけで、価値が高いのでは?
Commented by Kyoko at 2008-05-06 00:15 x
すっかりご無沙汰しております。
そうだったんですか!IK◯◯にそんな意味があったなんて!
確かに学生のお財布にはありがた過ぎるお店ではありますが。
そういえば、去年流行ってたROSEという女性シンガーの「la liste」という歌で、「あなたと一緒にしたいことのリスト」の中に「allez chez Ik◯◯」っていうフレーズが入ってました。
ちなみに、パリ周辺のIK◯◯はどれも郊外店舗なので本来電車で行くようなとこじゃないです。にも関わらず、昨夏私は台車引いてベッドとマットレス買いに行きました... 電車賃を計算に入れてもIK◯◯の商品以外は手が出なかったんです... ううう(苦笑)
Commented by ケルン at 2008-05-06 01:30 x
あのお店のラインは、学生や若いカップルが最初にそろえるのに手ごろ、という位置づけのようですね。その対極には、やはり、代々家族で大切に長く使ってきた家具、というものがあるんでしょうね。ヨーロッパは「長く大切に使う」の時間の基準が違うのだろうなあ。
Commented by foggykaoru at 2008-05-06 10:05
ドミノさん。
>「ドン・キ★ーテ」や100均の商品、というイメージに近いのかも知れないです。
おお、そこまで行くか!
Commented by foggykaoru at 2008-05-06 10:10
sugachan2さん。
日本人は舶来品をあがめたてまつる癖がありますものね。
でもたぶんこれは日本だけの現象ではないのでしょう。
本国では普通のレベルのものでも、海外進出するときは、本国以上のオシャレ感を醸しだして売り出すというのは、ヨーロッパでも見られるのかも。
フランス系デパートのベルリン店は、どこの高級ブランドかい!?と目をむくほどオシャレでしたから。
Commented by foggykaoru at 2008-05-06 10:12
Kyokoさん。
お久しぶり♪ 
そういう歌詞にまで出てくるんですか~
というと、ドンキや100均よりはイメージ良さそう。
日本でいうと・・・無印○品?!
Commented by foggykaoru at 2008-05-06 10:13
ケルンさん。
>学生や若いカップルが最初にそろえるのに手ごろ、という位置づけ
とすると、やっぱり無印。
じゃなければ○井でしょうか。
Commented by naru at 2008-05-06 13:55 x
今さらながら。あの~~・・・
義弟が本宅以外の家(やましい家ではありません)に、このIK○Aの家具を入れました。ソファベッドですが「とにかく安い!」ということで。ゴルフ仲間に手伝ってもらい、理科系のオジサン四名で、3台の組み立てに要した時間2時間!!とか。やっぱり お時間に余裕のある学生向けなのでしょうねえ。
でも、出来上がった「作品」は、なかなか素敵でしたよ。つい先日、3日に見てきたばかりなので、思わず書き込ませていただきました。
Commented by nono at 2008-05-07 01:09 x
ええっ!
《アパートにイ○アの家具を運び込んだところ、大家さんに「うちのアパートにはそんな人に住んで欲しくない。出ていってくれ」と言われたのだとか。》 これすごいですね!実は今日、初めて港北店に行って来たばかりで、フランスのこのお店と全く同じ感じだったから、多分世界共通でこの店内に違いなく、グローバリゼーションを実感しました。でも、客層はフランスの方が年齢層ですね。しかし、フランスの家具つき大家さんは、ここの製品を喜んで使っています。お友達の聞いた話は、よほどグレードの高い貸しアパルトマンなのでしょうか?
もちろん、フランスでも貴族など良家の家庭に伝わるアンティークの家具とは全く別物に考えられていますが、一軒の家に二種の家具が混在することもあるし。。
 月末に渡仏するので、こういう大家さんがいるのか聞いてみたいです。
Commented by foggykaoru at 2008-05-07 21:10
naruさん。
学生向けというのは安いからという理由だけじゃなくて、組み立てに時間がかかるからなの?!(笑)
私はI○EAよりももっとずっと安直なカラーボックスとか、たくさん持ってます。ヨーロッピアンじゃないもん。
Commented by foggykaoru at 2008-05-07 21:13
nonoさん。
私の友人の知り合いというのは、確かイタリアに住んでいたとか。
しかもクラシック音楽畑の人。
そういう世界は、普通のフランス人よりもずっとお高いのかも。
Commented by リカ at 2008-05-23 00:33 x
はじめまして。偶然こちらのブログに出会って、「モンテーニュ通りのカフェ」を知り、さっそく今日見てきました。書いていらっしゃるとおり、本当に楽しめました(おっしゃっている条件にどんぴしゃなもので...)。こんな素晴らしい映画、見逃すところでした。どうもありがとうございました。
Commented by foggykaoru at 2008-05-23 21:56
リカさん。
ようこそ♪ 私の感想文がお役に立てたようで嬉しいです。
ほんとにこの映画、宣伝しなさすぎですよね。もっと多くの人に見てもらいたいです。
Commented by luna at 2008-05-25 13:12 x
父の駐在で高校時代ドイツで過ごしましたが、向こうで暮らしていた間使っていた家具は、たいていIKEAで買ったものです。
数年過ごす間だけのもの、というお値段だったという記憶があります。
子どものたんす(プラスティックとプリント合板の組み立て)や折り畳み式のベッドは、帰国する際にも持って帰り、その後も重宝しましたが、実はまだ実家で祖母がたんすを使ってくれています。まだまだきれいです。
かれこれ20年以上、結構長持ちするもんです(^^)
Commented by foggykaoru at 2008-05-26 21:13
lunaさん。
そんなに長持ちするんですか~ あなどれませんね。
無印もそんなにもつのかな?

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